
| そのほか、ランドローバーは新型ディフェンダー向けにルーフトップテントを発売 |
さて、それほどインパクトはないものの、看過できないという自動車関連ニュースをダイジェストにてお届け。
まずはベントレーが「新型ベンテイガ(フェイスリフト/マイナーチェンジ版)」のティーザー動画をリリースし、6月30日に発表を行うとアナウンス。
この動画を見ると、メーターやエアコン吹出口、Naim製スピーカーグリル、ヘッドライト、アナログクロック等の「円」をモチーフにしたデザインを紹介しています。
ちょっと気になったのは「アナログクロック」にこれまでのブライトリングのロゴが見えないことで、ときどき話題にのぼるように、ついに「長年にわたるブライトリングとのパートナーシップを解除」するのかも。
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これが新型ベントレー・ベンテイガ?フェイスイフト版と思われる公式フォトがリークされる
| その変更内容はかなり小さいようだ | さて、ベントレー・ベンテイガのフェイスリフト(マイナーチェンジ)版と思われる画像がリーク。ベンテイガはそろそろフェイスリフトの時期に差し掛かっていて、ここ最近 ...
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ベントレー「コロナウイルスが自動車業界を変える」
そしてベントレーCEO、エイドリアン・ホールマーク氏によると「コロナウイルスが自動車業界を変え、より速い速度でエレクトリック化に向かうだろう。これは終わりの始まりではなく、ターニングポイントに過ぎない」。
この意図としては、自動車業界はこれまで以上に厳しいコスト管理を行う必要があり、「もう老い先短い」ガソリンエンジンにお金を使う余裕はなく、「自動車業界の未来」でもあるエレクトリック技術に集中する必要がある、という意図のようですね。※ベントレーは1,000人規模の従業員削減を行っており、残るは4,400人と伝えられる

たしかに、現在ガソリンエンジンに対する「締付け」は非常に厳しく、パワーアップどころか「パワー維持」がやっとという状態。
実際にここ最近フェイスリフトを迎えたクルマ(BMW 5シリーズやメルセデスAMG E63Sなど)はパワーアップがなされておらず、パワーが向上したのは「エレクトリック化された」モデルのみ。
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BMWが今年の夏に「ほぼ全モデルにマイルドHV標準化」。加えてインフォテイメントシステムの大幅アップデートを実施
| BMWはフェイスリフトを待たずにこれらの改良を実施する気だ | BMWはフェイスリフト版となる新型5シリーズ/6シリーズGTを発表し、X2にプラグインハイブリッド「X2 xDrive 25e」を追 ...
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要は、世界中の規制が「もうガソリンエンジンを捨てるしかない」方向に向かわせるべく動いているということになり、たしかにベントレーの言う通り、コロナウイルスが自動車メーカーの決断を早めることになるのかもしれません。
ただし一方ではバッテリーの水準が「多くのメーカー(とくにハイパフォーマンスカーメーカー)にとって、求める水準にはない」のもまた事実であり、エレクトリック化したくともできない、という矛盾もあるようです。
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BMW「現在のバッテリー技術は、Mが求めるレベルにはない」。BMW Mモデルのハイブリッド、BEV誕生はまだまだ先になりそうだ
| リチウムイオンバッテリーの性能は、多くの自動車メーカーが予期したほどには進んでいない | BMW M部門のマネージャー、カルステン・プライス氏が語ったところによると、「現在のエレクトリック関連技術 ...
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ポールスターとケーニグセグが何かを始めるようだ
そしてボルボのエレクトリックブランドであるポールスター、そしてケーニグセグとがなにやらジョイントを行う模様。
今回一本の動画を公開し、ポールスターのデザイナーであるマキシミリアン・ミッソーニ、ケーニグセグからはそのデザイナーのサシャ・セリパノフとCEOであるクリスチャン・フォン・ケーニグセグ氏が登場しています。
残念ながら動画では「具体的に何をする」かが語られているわけではなく、しかしクリスチャン・フォン・ケーニグセグCEOが「ハイパーカーを売ってリッチになることには興味がない。重要なのは我々が夢を実現し、そしてクルマに乗る人々がどんなに困難であろうとも夢を叶えようとすることだ」と語っています。
なお、ケーニグセグはこれまで「納車待ち5年」と言われており、それは生産キャパシティが小さかったからではありますが、少し前には元サーブの親会社から資金的なバックアップを得ており、これによって一気に開発と生産が加速しそう。
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ケーニグセグが「元」サーブの親元であるNEVSと提携し新会社設立。「これでハイパーカーをガンガン開発・生産できる」
提携は生産規模拡大のためのようだ ハイパーカーの製造で知られるケーニグセグが「元サーブの母体」であるNEVS=ナショナル・エレクトリック・ビークル・スウェーデンと新しいジョイントベンチャーを立ち上げる ...
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一方のポールスターは、現在ボルボともども中国の吉利汽車傘下にあり、こちらも潤沢な資金を得ることで、今後の飛躍が期待できそうなエレクトリックブランドでもありますね(ケーニグセグ、ポールスターともスウェーデンの会社)。
参照:Polestar
ジャガーI-PACEがこっそり進化
ジャガーはブランド初のEVである「I-PACE」の2021年モデルを発表。
大きな変化はないものの、内装だとインフォテイメントシステムの進化、ワイヤレスチャージの導入、アップルカープレイやAndroid Autoへの対応、360°カメラの採用といった「利便性」の向上がポイント。

エクステリアだと新オプション「ブラックパック」によってグリルほか各部がブラックへと変更されてスタイリングを引き締めることに。
反面、グリルやドアミラー、ウインドウサラウンドにクローム(もしくはマットクローム)の加飾が追加されるという「高級路線」オプションも設定されています。
加えて、ボディカラーにはカルデラレッド、ポルトフィーノブルー、アイガーグレイが追加され、ホイールの選択肢も広がったようですね。
そのほか、EVとして機能面だと、11kW充電器が車体に内蔵された、とのこと。
参照:Jaguar
ジャガーはモデルラインアップを統廃合
そしてほかの英国自動車メーカー同様、コロナウイルスによる打撃を受けたのはジャガーも同じで、セダンの「XE」「XF」が統合されてコンパクトクラスのセダンもしくはハッチバックへと移行するのでは、とのこと。
ジャガーの新しいデザイナー、ジュリアン・トムソン氏によると「現在、ジャガーは、若い人々、女性、より環境意識の高い人々に向けたコンパクトカーの存在を必要としている。そして我々は、高いデザイン性と品質、優れたドライバビリティを持つコンパクトカーを開発することができるだろう。それに、私自身もコンパクトカーが大好きだ」。
たしかに欧州ではコンパクトカー市場が非常に大きく(年間80万台くらいの規模)、見るからに燃費の悪そうな巨大SUVが嫌われる傾向にあるようですが、もしかするとジャガーがそのコンパクトSUV「E-PACE」のヒットによって何らかの手応えを感じたのかもしれませんね。
ぼくとしては、このアイデアは「けっこう面白い」と考えていて、ジャガーがコンパクトハッチを発売するのであれば、ちょっと乗ってみたいとも考えています。
参照:Autocar
ランドローバーはディフェンダー向けに「ルーフトップテント」発売
現在、世界中で高まる「オートキャンプ」熱ですが、今回ランドローバーがディフェンダー向けにルーフトップテントを発売。
これはルーフトップテントメーカーであるオートホーム社との共同開発によるもので、床サイズは長さ2.3メートル、幅1.5メートル、そして価格は3,081.96ユーロ。
新型ディフェンダー向けにはすでに170ものオプションがあるそうですが、またひとつ魅力的な選択肢が加わったということになりそうですね。
