
| ゴードン・マレーT.50に積まれるV12エンジンはR32 GT-Rの直6エンジンの1/3の重量 |
さて、今日のニュース「英国車編」。
まずはゴードン・マレーが発売を計画しているハイパーカー、「T.50」に搭載されるエンジンが公開。
ゴードン・マレーはかの「マクラーレンF1」を設計したその人ですが、「マクラーレンでは”F1の後継を作れない”」とし、自身でその後継モデル、「T.50」を企画しています。
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搭載されるV12エンジンはロードカー史上最軽量
そしてマクラーレンF1に搭載されていた(BMW製の)V12エンジン同様、このT.50に積まれるエンジンもやはりV12。
このV12エンジンは英国のレーシングエンジンビルダーであるコスワースの設計であることが明かされていますが、T.50に搭載されるV12エンジンは「ロードカーに搭載されるV12としては史上最軽量」とのこと。
そしてこのコスワース製3.8リッターエンジンの重量はなんと80.5キロしかないそうですが、R32GT-Rに積まれていたRB26DETTの重量が255キロであったことを考えると、いかにこのエンジンが軽いかがわかりますね。
そしてこのT.50はこのエンジンにマイルドハイブリッドを組み合わせて700馬力を発生し、トランスミッションは6速MT、車体重量980kgと言われ、グラウンドエフェクトを高めるためのファンも装着される、と言われます(このクルマの後ろは走りたくない)。
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参考までに、同じくコスワースの作ったアストンマーティン・ヴァルキリー用6.5リッターV12エンジンは1015馬力を発生し、これは「ガソリンエンジン史上最高出力」だと言われており、来年はコスワース製エンジンがハイパフォーマンスカー市場を席巻することになるのかもしれません。
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アストンマーティンがヴァルキリーに使用される「1013馬力」エンジンを公開。自然吸気では自動車史上最高の出力を誇るユニットを見てみよう
コスワース製V12エンジンは質実剛健 アストンマーティンが公式にて、ヴァルキリーに採用されるV12エンジンを公開。これはウワサどおり6.5リッターV12、そして1013馬力を発生するという超高性能エン ...
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ロータスは新しい研究施設をオープン
そしてロータスはワーウイック大学のキャンパス内に先進技術研究センターをオープンした、と発表。
これはロータスとWMG(ワーウィック・マニファクチャリング・グループ)とのジョイントによる施設であり、オフィス、ワークショップ、研究室で構成され、130名のエンジニアが在籍する、とのこと。
この研究施設においては、政府の意向にしたがって二酸化炭素排出のための研究が行われるそうですが、エレクトリック技術はもちろん、車体製造等、自動車全般にかかわるテクノロジーが追求されることになりそうです。
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ロータスが夏からエヴァイヤを生産する工場を公開。一体誰が「ロータスが世界で最初にエレクトリックハイパーカーを納車する会社になる」ことを想像しただろうか・・・
| ロータスはエヴァイヤにて”一発逆転”なるか | ロータスがそのエレクトリックハイパーカー「エヴァイヤ」生産のために新しく建造した工場の様子を公開。現在ロータスは中国の吉理汽車傘下にあり、ちょっと前 ...
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なお、ロータスはつい先日、エヴァイヤ製造のための新工場を竣工したばかりで、エヴァイヤといい、新工場といい、今回の研究施設といい、これまでのロータスからは想像できないほどの躍進ぶりで、これも現在の親会社である中国・吉利汽車のおかげだと言えそう。
吉李汽車はボルボに対しても同じですが、ロータスに対しても過剰に干渉せず、しかしグループ企業同士でのシナジー効果を演出するように働きかけ、さらには豊富な資金を提出するなど、理想的なスポンサーだと考えていいのかもしれません。

参照:Lotus
ベントレーの生産能力は「コロナ前」にまで回復
コロナウイルスの影響にて従業員1000人を解雇するなど辛い時期を過ごしたベントレー。
一方で新型ベンテイガを発表するなど積極的に前に進む姿勢を見せており、5月には(コロナ前に比較して)50%だった生産能力が現在では100%に回復し、新型ベンテイガの生産も開始したと発表しています。
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さらに続くコロナの影響!ベントレーは1000人を解雇、レクサスは新型ISの発表を延期、ポルシェはWECから撤退しCEOも交代
| 特にモータースポーツは今後大きな影響が出ることになりそうだ | ベントレーが「1000人を解雇する」と発表。これはもちろんコロナウイルスの影響ということになりますが、生産そして販売が停止していたこ ...
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新しい工場はソーシャルディスタンスの確保、そして感染防止のためのガイドラインを徹底しており、”ニュースタンダード”に向けて再スタートを切ったとのことですが、ベンテイガはすでに2万台を販売したということもアナウンスされています。
今回発表された新型ベンテイガはこれまでのベンテイが以上に人気化する可能性を秘めていて、これまでの遅れを取り戻すだけの販売台数を生産することになるのかもしれません。
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新型ベントレー・ベンテイガ発表!なんとリヤはコンチネンタルGT風のデザインへと変更されスポーティーかつマッシブに
| ボクはフェイスリフト後のベンテイがの方がずっと好きだ | ベントレーが予告通り新型ベンテイガ(フェイスリフトモデル)を発表。リークされた画像やティーザー動画ともども、変更されるヘッドライトのデザイ ...
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参照:Bentley