
| 新型コンチネンタルGTスピードのパフォーマンスはもちろんベントレー史上最高 |
さて、先日その登場が予告された「新型ベントレー・コンチネンタルGTスピード」。
今回正式に発表となり、650馬力そして最高速度335km、0-100km/h加速3.5秒という堂々たるパフォーマンスをアピールしています。
「スピード」は現代のベントレーにおいてもっともパフォーマンスの高いモデルに与えられる呼称ですが、その由来は1923年の「ベントレー3リッター”スピード”」から。
ちなみに当時の「スピード」のエンブレムはレッドだったそうですが、現代の「スピード」には標準モデルと同じくブラックのエンブレムが使用されているようですね。

新型ベントレー・コンチネンタルGTスピードはこんなクルマ
そして新型コンチネンタルGTスピードを見てみたいと思いますが、ベントレーによると「単に加速や最高速が優れるだけのクルマではない」。
ベントレーというと、その(快適さを追求したがゆえの)重量からどうしてもコーナリングが苦手であり”直線番長”となってしまいがちだったものの、新型コンチネンタルGTスピードではリアアクスルステアリングと電子制御式デフを装備することで「コーナリングも得意」になった模様。

新型コンチネンタルGTは「これまでで最もパフォーマンスの高いベントレー」
そしてベントレーは「新型コンチネンタルGTは、ベントレー史上もっともパフォーマンスの高いクルマ」だとも主張しており、その進化には相当な自信を持っているようですね。

搭載されるエンジンは6リッターW12ツインターボ、出力は上述の通り650馬力(659PS/650HP)。
これまでの626馬力から24馬力の出力向上を果たしており、このエンジンに組み合わせられるトランスミッションはは8速デュアルクラッチ。

ブレーキにカーボンセラミックディスクが採用されたこともトピックのひとつで、これによってバネ下重量は35kg軽量化されている、とのこと。
なお、ブレーキキャリパーは2,268kgもの車体を停止させる必要があるため、フロントには「10ポット」対抗ピストンが与えられています。

新型コンチネンタルGTスピードは「ドリフト許容」
そして驚くべきは、電制デフの採用によって「ドリフト許容」設定がもたらされたこと。
電子制御デフ(Eデフ)はすでにフライング・スパーにも(オールホイールステアリングとともに)採用されていますが、コンチネンタルGTスピードに採用される電制デフはターンインを向上させる設定をより押し進めており、つまり「オーバーステア」を意図的に生み出し、ドリフト可能な姿勢へと持ち込めるようですね。
もちろん、オーバーステアに陥りリアが滑り出した状態(スピンの一歩手前)をそのまま維持し、これによってドリフト状態を継続させるということになります。

新型コンチネンタルGTスピードの外観も「特別仕様」
新型コンチネンタルGTスピードでは、そのパフォーマンスを視覚的にあらわすべく数々の専用デザインを採用。
フロントグリルそしてバンパー内のグリルはダーク仕上げに。

サイドギルもブラック、そして「12」の文字。
加えて随所に「Speed」のバッジが取り付けられています。

ホイールサイズは22インチ(シルバーもしくはダーク仕上げを選択可能)。

テールパイプはダーク仕上げ。

ヘッドライトはより一層きらびやかになったような気もしますが、変更については言及がなく、仕様の詳細は不明です。

新型ベントレー・コンチネンタルGTスピードのインテリアはさらにゴージャスに
そしてこちらは新型コンチネンタルGTのインテリア。
標準に手「ダイヤモンド・キルテッド・レザー」が採用され、レザーそしてアルカンターラとのコンビネーションが用いられます。

こちらはリア。
むしろフロントよりもゴージャスな印象ですね。

外装同様に「ダーク仕上げ」を選択でき、オプションでは「ダークティント・エンジン・ターンド・アルミニウム・フィニッシュ」がラインアップされる模様。

ヘッドライトには「Speed」の文字。

なお、新型コンチネンタルGTスピードの日本国内価格は未発表ではあるものの、北米だと(標準の)コンチネンタルGTに比較して5万ドル(540万円)も高価だといいますが、これだけの特別装備を見るとある意味では「納得」で、むしろ「安い」と考えていいのかもしれません。

参照:Bentley