マクラーレンF1のデザイナーがついに自分名義の車を発売
レーシングカーデザイナー、ゴードン・マレー氏が新たに少量生産の自動車メーカーを立ち上げた、との報道。
新会社の名称は「ゴードン・マレー・オートモーティブ(Gordon Murray Automotive)」。
同氏はこれまでも様々なプロジェクトに関わってきましたが、やはり最も有名なのは「マクラーレンF1」。
妥協を廃した素材とレイアウトで知られ、重量配分を最適化するために運転席を「車体の真ん中」に配置したり(ロードカーなのでこれは不便)、放熱性が良いと言う理由だけでエンジンフード内側を金張りにしたり、軽量性を追求して車載工具もチタン製にしたり、というこだわりよう。
「画期的なプロジェクトを実現させることが目的だ」
「鬼才」と評される通り考えることが奇抜なのが特徴で、そのためにこれまでにも「「却下」されたプロジェクトが多々あると思われ、しかしゴードン・マレー氏からすると、そういったプロジェクトをなんとしても実現したかったのかもしれませんね。
なお会社設立の目的としては「画期的なプロジェクトを実現させる」ことで、その最初として、「ゴードン・マレー・ブランド」にてフラッグシップとなる車を発売する、と公表。
この車は画像を見てもわかるとおり、新しいTVRグリフィスをベースとしていると思われますが、これは「TVRグリフィスには、ゴードン・マレー氏の考案したカーボン製フレーム、”iStream”が使用されているため」だと思われます。※iStreamはヤマハにも供給しており、ヤマハからも軽量スポーツカー発売のウワサがある
これはスチールの骨格をカーボンで挟み込むものですが、スチールフレームよりも軽量で強固、なにより「カーボンだけ」を使用したシャシーに比べてコストが飛躍的に抑えられる、という特徴が。
ただしTVRグリフィスをベースとするといえども「妥協はなく」、ゴードン・マレー氏いわく「我々の最初の車は、設計やエンジニアリングにおいて、再び指針となるだろう。かつてマクラーレンF1がそうであったように」とのこと。
なお、今年はゴードン・マレー氏が自動車設計に関わって50年という記念の年でもあり、11月に記念イベント開催を予定している、とも発言。
新型スポーツカーはおそらくその場で発表されると見られ(実車の発表はなく、コンセプトだけかも)、これまた目が離せないプロジェクトの登場と言えそうです。
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