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【動画】全長わずか3.2メートル、0−100km/h加速1.5秒という怪物「マクマートリー・スピアリング」!車体裏面のエアを強制的に吸い出してF1以上のダウンフォースを発生

2022/06/20

【動画】全長わずか3.2メートル、0−100km/h加速1.5秒という怪物「マクマートリー・スピアリング」!車体裏面のエアを強制的に吸い出してF1以上のダウンフォースを発生

| 現代において、ここまで割り切ったコンセプトを持つクルマは見たことがない |

ちょっとだけ日産の「デルタウイング」を思い出した

さて、昨年のグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードにて「エレクトリックコンセプト」として登場したマクマートリー・スピアリング(McMurtry Speirling)ですが、今年のグッドウッドでは(ヒルクライムレースの)コースレコードに挑戦することになるもよう。

ちなみにマクマートリーがメーカー名でスピアリングが車名となり、そしてこのクルマにはいくつかの(他のクルマにない)特徴があって、まずはそのサイズが全長3.2メートル、全幅1.5メートルという「非常に」コンパクトなこと。

しかしながらその雰囲気はマットモービルのようでもあり、バットモービルのチョロQが発売されればこんな感じになるのかもしれません。

マクマートリー・スピアリングは常識にとらわれないクルマだった

そしてこのマクマートリー・スピアリングにはさらなる特異性が備わっていて、それは車体裏面にファンを内蔵し、そこからエアを吸い込むことで強制的にグラウンドエフェクトを(たとえ時速0キロであっても)発生させること。

その考え方はGMA T.50と同様ではあるものの、このマクマートリー・スピアリングではなんと2,000kgものダウンフォースを発生させるといい、市販車最強とされるアストンマーティン・ヴァルキリーの1,800kgを軽く超えるレベル(しかもヴァルキリーの場合はエアロパッケージでこれを実現しており、この数値は最高速に近い速度でしか発生しえない)。

このマクマートリー・スピアリングの正確な出力や車体重量は現時点では非公表ではありますが、特注のカーボンファイバー製モノコックシャーシとアクティブライドハイトサスペンションを持ち、これに後輪を駆動するエレクトリックモーター(デュアル)と800Vバッテリーを組み合わせ、その車体重量はなんと「1,000kg未満」。

出力についてはおそらく1,000馬力を超えており、パワーウエイトレシオは「1以下」だと言われます。

0−100km/h加速は1.5秒というとんでもない加速を持ちますが、最高速は240km/hに制限されており、しかし240km/hまでは「F1マシン以上のダウンフォースを発生する」とのことで、実際に走行している動画を見ると「え?」という異次元の速度でカーブを曲がる様子も確認可能(これだけ速いコーナリングが可能なマシンはそうそうない)。

ちなみにですが、EVといえどもその走行時のサウンドは「静か」ではないらしく、というのも2つのファンが「100デシベル以上の騒音」を発生させるため。

この100デシベルというのはランボルギーニ・ウラカンEVO RWDのエンジン始動直後の音量に匹敵し、つまり「とんでもなくデカイ」音なわけですね。

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マクマートリーは完璧な布陣でグッドウッドに臨む

そして今回、マクマートリーはグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードへ万全の体制にて臨むことになり、元F1ドライバーのアレックス・チルトン、そして英国ヒルクライム界のエースであるアレックス・サマーズがドライビングを担当する、と発表されています。

そしてこの2人は2019年にロマン・デュマがフォルクスワーゲンID.Rで記録した41秒18を超え、1999年にマクラーレンF1にてニック・ハイドフェルドが叩き出した41秒6を破って「新記録」を樹立することを狙っているわけですが、トラブルさえなければ十分に記録達成が可能なポテンシャルを持っていそうですね。

マクマートリー・スピアリングが走行する動画はこちら

参照:McMurtry Automotive

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