| ジャガーもミドシップスーパースポーツに参入? |
ジャガーがF-Type後継として「ミドシップスーパーカー」計画中、とのウワサ。
ジャガーのミドシップスーパーカーというと思い出すのは「C-X75(画像)」。
これは2010年にコンセプトカーとして発表され、その後250台限定にて発売が決定したものの、景気後退を受けて発売に至らず。
しかしながら映画「007スペクター」に登場したことでも知られますね。
C-X75はカーボンモノコックシャシーに1.6リッターターボエンジン、2基のエレクトリックモーターを搭載してシステム総出力850馬力。
エレクトリックモードのみの走行も可能なPHEVで、0-100キロ加速は6秒以下、最高速度は350km/h。※ジャガーによるC-X75の解説はこちら
一方のF-Typeは販売がさほど芳しく無く、ジャガーは「撤退」「いやエレクトリック化して継続」など意見が二転三転しており、社内でも議論が紛糾しているのでしょうね。
現在「スポーツクーペ」市場は壊滅状態
ただ、販売がイマイチという点ではBMW Z4、メルセデス・ベンツSLCも同様で、つまりはオープン/クーペのスポーツカーはポルシェ718ボクスター/ケイマンを除くと「ほぼ壊滅状態(しかしポルシェとて、ラインナップの中ではそれらがさほど売れているとはいい難い)」。
逆に販売が伸びているのは「スーパースポーツ」カテゴリであり、マクラーレン、アストンマーティン、ランボルギーニ、フェラーリはこぞって「過去最高」の販売台数、そして利益を記録。
つまりスポーツカーカテゴリ自体が上位移行していて、顧客はエキゾチックなスタイルと希少性を求めているということになりそうですが、そういった背景もあってジャガーはF-Typeを「上位移行」させるのだと思われます。
F-Type光景となる、この新型ミドシップスポーツは「J-Type」を名乗るとされ、C-X75譲りのハイブリッドシステムを持ち、ホンダNSXを一つのベンチマークに置いている、とも(NSXの販売も芳しくなく、もっと売れているクルマを選ぶといいのにと思いますが、”ハイブリッド”という点で選ばれたのだと思う)。
現在の情報だとV6エンジンに2つのエレクトリックモーターを備え、出力は550馬力が最低ライン、と見られているようですね。
ジャガーはミドシップにある程度のノウハウを持っている
「ジャガーがミドシップ?」と思うかもしれませんが、ジャガーは過去にXJR-9(1988)、XJR-12(1990)でル・マン優勝を飾ったことがあり(トム・ウォーキンショーの設計ですが、ミドシップCカー)、市販車としては一時期「世界最速(347km/h)」を誇ったXJ220(やはりミドシップ)を発売していたということもあって、ミドシップとはさほど円遠くない存在だと認識しています。
実際にC-X75もミドシップですし、今後ジャガーがミドシップスポーツを発売したとしても違和感はなさそう。