ロータスの利益が大きく好転した、との報道。
税引き前で約24億円の利益が上がっているそうですが、まだまだ最終的に決算を終えてみないとわからない、という状況のようですね。
なおロータスは全く新モデルを発売しておらず、なぜここで利益が増加したのかは不思議。
最近の数字は把握していませんが、ロータスはここ数年販売が好調と伝えられ、一昨年も販売台数が+54%増加。
その増加の多くを占めるのはEUで、ついで中東だと(当時)報じられています。
今回の伸びは「販売拠点の増加」に起因すると言われますが、一部では「利益の厚い限定モデルが貢献した」と見る向きも。
確かにロータスはここ最近でもGT430/エキシージ・カップ380/エリーゼ・スプリント/エキシージ・スポーツ380/エキシージ350スペシャル・エディション/エリーゼ250スペシャル・エディションを発売。
これらはこの「1年以内」に発売されたもので、その積極的な動きが良かったのかもしれず、これが奏功したのだとすると販売の活性化、利益の増加については「限定商法」が非常に有効ということになりますね(話題をフレッシュにキープする効果もある)。
ロータスは現在中国の吉利汽車(ボルボの親会社)傘下ですが、おそらくは中国国内での活動を強化するものと思われ、かつ新型エリーゼの発表、新型SUVの発売も期待されており、これから大きく伸びる可能性を秘めている、と思います。
ボルボの親会社、吉利汽車がロータスを買収。「ロータスのポテンシャルをフルに発揮させる」
ロータスが「エヴォーラGT430」発表。「410」比で+20馬力、-26キロの軽量化
ロータスが新型「エリーゼ・カップ250」発表。またまたグラム単位の軽量化で重量884キロに
ロータスが懐かしの「JPS」カラーを採用したエヴォーラを限定発売。ただし北米のみ
ロータスがエリーゼの軽量版「スプリント」発表。ドアシル-800グラムなど細部まで追求
ロータスがエキシージ・スポーツのサーキット専用モデル「エキシージ・レース380」発表
色々とあって人気が落ちていそうなロータスですが、それでも昨年に比べて、ここ9ヶ月では551台増加、54%アップのセールスを記録。
合計販売数は1565台とのことで多くはありませんが、今後に弾みはつきそうです。
一番伸びたのはEUで81%、アジア・中東は24%。
ディーラーは昨年比で50拠点増えて163に。
ディーラー増加を考えると、拠点が増えた分販売に貢献していると考えられますね。
なお、中国ではロータスはまず見かけることがなく、他メーカーの「一番もしくは2番目の巨大市場は中国」という状況とは乖離があり、中国に力を入れるともっと伸ばせるかもしれません。
中国では舗装があまり良くなくてロータスは向かないかもしれませんが、それでもはいパーカーがたくさん売れている状況を見たり、中国のお金持ちはサーキットに車を預けているような保管方法を見ると、ロータスの希少性や過激さは逆に武器になりそうです。
なお、ロータスはジュネーブで新型車を発表するとアナウンスしており、その内容はわかりませんが、エヴォーラ、エキシージ、エリーゼなど既存モデルのハードコア版ではないかと言われています。
ロータスがエヴォーラ400のロードスターバージョンの登場可能性について語ったようです。
2枚のカーボン製ルーフパネル(一枚あたり3.3キロ)を備え、エンジンはクーペと同じV6搭載。
先日スリーイレブン(3-Eleven)が発表されたばかりですが、”4-Eleven”の登場についても示唆しており、2年後には発売するだろう、と話した模様。
もちろんスリーイレブンよりもパワフルに、そして軽くなるようです。
このまま二年刻みでイレブンシリーズが登場すると2020年頃には「セブンイレブン」が登場しそうですね。
加えて、中国にて製造するSUVについては2020年あたりの発売を目指しており、欧州での発売も考えているそうです。
サイズはポルシェ・マカン程度で、しかし重量は1600キロ程度とロータスならではの「軽さ」を追求し、サーキット含め「SUV最速」を目指す、とのこと。