
| ロータスはエヴァイヤにて”一発逆転”なるか |
ロータスがそのエレクトリックハイパーカー「エヴァイヤ」生産のために新しく建造した工場の様子を公開。
現在ロータスは中国の吉理汽車傘下にあり、ちょっと前には上層部が中国人へと置き換えられ、さらに「今後すべてのロータスは中国製になる」とも言われていたわけですね。
よって今回のエヴァイヤ製造工場についても「もしかしたら中国に建設されるんじゃないか・・・」と考えていたのですが、嬉しいことにこの新工場はロータス本社、つまりイギリスはノーフォーク州ヘセルに作られたようです。
なお、この工場はロータスの持つテストトラック脇に位置しており、いつでもすぐに走行テストを行える状況にある模様。
思ったより凄いの出た!ロータスが「世界最高出力」2000馬力のハイパーカー”エヴァイヤ”発表。日本には早くも9月8日に上陸予定
エヴァイヤの生産は2020年夏から
そして驚くべきことにロータス・エヴァイヤの生産は(予定通り)今年夏からはじまるとされており、となるとエヴァイヤは納車ベースとして「世界初の量産エレクトリックハイパーカー」となる可能性が大。
現在、エレクトリックハイパーカーとしてはテスラ・ロードスター、ピニンファリーナ・バッティスタ、リマックC_Twoが発表済みですが、これらの生産と納車は早くても2021年だとアナウンスされています。
となるとやはり、2020年中に生産と納車が行われるエヴァイヤは「世界初のエレクトリックハイパーカー」となりそう。
なお、今回の工場についてはロータスのほかにも20ものサプライヤーが待機でき、かつ50名のスペシャリストも常駐。
そしてもちろん限定台数の130台を生産するだけの能力があるそうですが、今回130台のエヴァイヤはすでに完売済みであることもアナウンスされています。

正直なところ、ちょっと前まではまさかロータスが2000馬力のピュアエレクトリックハイパーカーを発表し、かつその生産を他社に先駆けて行うことになるとは想像だにしませんでしたが、これもやはり「中国の吉利汽車に買収されたおかげ」なのかも。
吉利汽車のCEOである李書福氏はダイムラー(メルセデス・ベンツ)の株式を”個人で”10%近く取得して筆頭株主となったほどの富豪ですが、つまりは豊富な資金を持っている、ということに。
その資本力を活かして手中に収めたボルボを成長させ、さらにはエレクトリックブランド「ポールスター」も実際に始動。
さらにはスマートブランドも取得して破竹の勢いといったところです。
ロータスはこの新工場ではエヴァイヤのみではなく新型スポーツカー(しかも複数車種)を製造することになりますが、少し前までは「ずっと同じクルマを作り続け、ニューモデルを出せなかった」ということがウソのような状況に転じています。

エヴァイヤ発表のロータス。2021年に新型スポーツカー発表、今後の価格レンジは680-1400万円となること、フェラーリと同じ生産規模を目指すことを公表
さらにロータスは何度かフェラーリを強く意識する発言を行っていて、フェラーリとは異なる方法にて「フェラーリに対抗する」ことになりそうですね。
ロータス・エヴァイヤはこんなクルマ
ロータス・エヴァイヤは上述の通りエレクトリックハイパーカーですが、この「エヴァイヤ」にはラテン語で「最初の存在」という意味があるとされ、文字通り世界初の量産ハイパーカーとして世に送り出されることになりそう。
搭載されるエレクトリックモーターは4基、出力は2000馬力、その価格は2億8000万円〜3億円ほど。
限定台数は130台のみですが、これも上述の通り完売済みです。

スペックとしては0−100km/h加速3秒以下、0−300km/h加速は9秒以下、最高速度は320km/h、車体重量は1680kg(カーボンモノコックは129kg)、一回の充電あたり走行可能距離は400km。
バッテリー容量は70kWh、急速充電器を使用すれば約20分で満充電が可能だとされています。
すでにプロトタイプが走行を開始していますが、ロータスのイメージどころか、多くの自動車メーカー、そして消費者の「エレクトリックスポーツカーに対する認識」をひっくり返してしまうことになりそうですね。
VIA:carwow