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ロータス創業者、コーリン・チャップマンが乗っていたエラン+2が競売に!タイヤ含むすべてが当時のまま、歴史的価値を考慮すると想像を絶する価格にまで上がるかも

2023/01/30

ロータス創業者、コーリン・チャップマンが乗っていたエラン+2が競売に!タイヤ含むすべてが当時のまま、歴史的価値を考慮すると想像を絶する価格にまで上がるかも

| ロータス・エラン+2はロータスにおけるエポックメイキングなモデルである |

そしてこのモデルにコーリン・チャップマンが乗っていたということが大きな意味を持つ

さて、2月に開催されるシルバーストーン・オークションにて、ロータス創業者であるコーリン・チャップマン自身が乗っていたロータス・エランS2が出品されるとアナウンスされ、大きな注目を集めることに。

自分自身が設計し、自分自身の名を冠したクルマを所有するというのはごく限られた人のみが可能となる特権ですが、設計者自らがが所有していたクルマに乗るというのもまた特別な体験かもしれません。

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ロータス・エラン・プラス2はロータス初の高級車

ロータス・エラン・プラス2はエラン発売から5年が経過した1967年に登場しており、名前が同じことからエランと同列に扱われることもあるものの、これは根本的にエランとは異なる「高級路線」を目指したクルマであり、それまでのロータスは「自動車エンスージアスト」を対象とした趣味性が強いものであったのに対し、このエラン・プラス2は裕福な人々が、ジャガーからの乗り換え対象として選ぶようなクルマを標榜した設計がなされています。

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そのためインテリアにはウォールナット、レザーといった高級素材がふんだんに使用されており、「若いエグゼクティブとその家族が求めるであろう」スマートでラグジュアリーな雰囲気を醸し出しています(エラン・プラス2はロータスで初めてセルフアッセンブリー方式を採用しないモデルであった)。

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小ぶりながらも後部座席を追加したことで全長こそ大きくなったものの、ロータスの「シンプルで軽快なデザイン」という信条は変わらず、延長・拡大されたエランのバックボーンシャシーによって、オリジナルモデルのエランで好評だったクイックな応答性が維持されており、これは当時としてかなり画期的なコンセプトであったと言われます。

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このエラン・プラス2 130/5は、1972年9月にロータス・カーズにて製造され、1972年10月9日にコーリン・チャップマン個人のために割り当てられた特別なモデルだそうですが、数々の特別仕様を持つと紹介されていることから、そもそもの生産時から「コーリン・チャップマンが使用すること」がわかっていたのかもしれません(だとすると、工場の作業員は組み立てにさぞ緊張したことだろう)。

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コーリン・チャップマン専用ロータス・エランはこんな仕様を持っている

このコーリン・チャップマン専用エラン・プラス2(JAH 567L)は「タウニー」のボディカラーにシルバールーフ、オートミールカラーのビニール製インテリアで仕上げられ、コーリン・チャップマンが使用した後はロータス・ミュージアムに永らく展示されており、ロータスによって発行された証明書も(今回の販売に際し)付属する、とのこと。

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ヘッドライトは「リトラクタブル」ですが・・・。

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ポップアップしたときの空気抵抗を低減できるようにハウジングのデザインが工夫されているようですね。

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シートはもちろん4座(けっこうラグジュアリーな雰囲気)。

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”カーステレオ”も装備します。

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このロータス・エラン・プラス2のコンディションは非常に良好で、工場にて製造されたときと同じ状態を維持している、とのこと。

さらにはダンロップ製のタイヤも当時のままだといい、「コーリン・チャップマンの所有だった」ということを除いても非常に魅力的な固体だと思います。

もちろん予想落札価格は安くなく、最高で7万ポンド(約1125万円)というエスティメイトが出ています。

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参照:Silverstone Auction

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