中国が新たに自動車に対する規制を強化。
現在は4リッター以上の排気量を持つ車に対して高額な課税を行っている他、約2200万円を超える価格の車に対しては「贅沢税」を課しています。
今回は課税ではなく「排ガス」に関するものですが、内容のひとつとしては登録後、基準値をクリアしているかどうか「16万キロ走行後に再テストせねばならない」というもの。
現実的にスーパーカーが16万キロ走ることは無いと思われるものの、今回の規制強化に合わせてすべての車における新車登録時の基準値までも改定しており、今までは「少量生産メーカー」はこういった規制対象外であったものが今回から「対象範囲内」になる、とのこと。
これによってマクラーレン720Sの中国での登録が現在出来ず、(車両に対策を施す必要があるため)遅れることに。
同じく570Sスパイダーも登録が遅れることになると報じられ、マクラーレンにとって中国は「2番目」の市場と言われるのでこの影響は大きく、早急な対策が必要となりそうですね。
そのほかモーガン、アリエル、ランボルギーニも対象になるとのことで、まだまだこの影響は拡大するのかもしれません。
通常こういった規制は自国産業を守るために行うもので、中国の場合だと中国車と同じ普及価格帯の車ほど影響を受けることになりますが、今回の目的は「環境」対策となり今までとは少し異なる意味合いを持つようですね(ニュースになることを見越し、中国政府は環境対策に真剣、というイメージを演出したいのかも)。
これまで登録台数の少ないメーカーについては「環境に与える絶対的な影響」が小さいために規制を緩和されていたものが、「例外がなくなった」ということになり、スーパーカーメーカーにとっては頭の痛い問題だと思われます。
排ガス対策を施せば「登録可能」とは思われますが、過去に「ポルシェ・ケイマンGT4」が中国で登録できず、その割り当て分が日本市場に流れてきたという実例もあり、今回「対応できなかったら」スーパーカーにおいても他の国へと中国分が流れるのかもしれません。
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