しかしそれはi8の後継モデルではない
BMWがポルシェ911ターボ、マクラーレン570Sクラスのパフォーマンスを誇るスーパーカーを発売するというウワサ。
これは英国Autocarが報じたもので、BMWのハイパフォーマンスカー部門、「M」によって開発される専売車になる、と報じています。
現在BMWでは「M2」「M3」「M5」「M6」等のラインアップを持ち、そのほかにもSUVである「X」系にMモデルを設定するほか、今後は「M8」を登場させる予定。
ただし「M1」以後はMブランド専売(ベースモデルを持たない、専用開発という意味で)モデルを持っておらず、もし今回のウワサが実現すれば一大ニュースだとも言えそうです。※画像はレンダリングアーティストによる「それっぽい」コンセプトモデル
発売時期は2023年
なお、BMWがこのスーパースポーツを発売するとして、その時期は2023年だと言われます。
この時期だとポルシェやマクラーレン、そしてフェラーリ、ランボルギーニがハイブリッドスポーツを発売しているはずで、当然BMWとしても新型スーパースポーツを「ハイブリッド」としてリリース予定。
ここで気になるのは「そのスーパースポーツは次期i8になるんじゃないのか」ということ。
しかしながらBMWは「i8の後継モデルはない」としており、その理由は「十分に役割を果たしたから」。
たしかにi8が世に与えたインパクトは大きく、「iブランド」の知名度向上に大きく貢献した、と考えられます。
ただ、その後「エレクトリックブランド」として確固たる地位を築くはずだったiブランドはセールスの伸び悩みとともに方向性を見失ってしまい、よってこの状態でi8後継を出そうにも「どんなモデルにしたらいいのかわからない」のかもしれませんね。
ただし現時点では具体的な話があるわけではない
しかしながら、それでも「Mブランド専売スーパースポーツ」については現在具体的な情報はなく、「おそらくハイパワーなハイブリッドスポーツになる」ということくらい。
なおBMW自身はM1のコンセプトを発表するなどしているものの「M1の後継はない」とし、スーパーカーセグメントへの参入については否定的。

にもかかわらず「BMWがスーパーカーに参入」というウワサが何度も出てくるのはBMW内部からの強烈な要望があるからだと考えられますが、このあたりは「マツダのロータリースポーツカー登場」とよく似た感じ(会社としては発売を否定しながら、内部の意見としては発売をほのめかす発言が出ている)。
なお、BMW製スーパーカーについては過去に「マクラーレンのカーボンモノコックを採用」とのウワサが何度か出ているものの、これについてはなんとも判断しがたい状況。
BMWはこれについて肯定も否定もせず、マクラーレンもそれは同じ。
ただし、マクラーレンは新しく建設したカーボン製シャシー製造工場にて「相当なキャパシティがある」と発言しており、そしてそのキャパシティは自社の生産予定台数を大幅に超えるもので、よって順当に考えれば「マクラーレンは他社のスーパーカー製造を請け負わないと工場が遊んだ状態」に。※マクラーレン自身は希少性維持のため、一定台数以上を生産する気はない
その観点では「マクラーレンがBMWのスポーツカー製造を請け負う」というのはありうる話だ、と考えています。