| おそらくはライバルをすべてなぎ倒すレベルのパフォーマンスを持つことになりそうだ |

新型コロナウイルスの影響にて中止になってしまったジュネーブ・モーターショー。
多くの自動車メーカーがこの場にて新型車を発表する予定ではあったものの、その発表の舞台を失ってしまったということになります。
マクラーレンとて例外ではなく、今回ジュネーブ・モーターショーで発表する予定であった新型車につき、急遽「3月3日に、本社にて発表する」とアナウンス。
なお、同様に「ジュネーブではなくオンラインでの新型車発表」へと切り替えたのはほかにポルシェ(911ターボS/3月3日)、アルファロメオ(ジュリアGTA/3月2日)があり、いずれも期待がかかるところですね。
マクラーレン「LT」は新しい時代へ
そしてマクラーレンは今回のニューモデルについて「新たなるLT」ということを明かし、「新たなるLTの時代が、センセーショナルなスーパーカーとともに幕を開ける」とも。
つまりは相当な自信を持っているということになりますが、おそらくこのニューモデルは「750LT」だと見られています。
750LTは、つまるところ720Sのロングテール版(LT)ということになり、この「LT」はもともとレーシングカーである「マクラーレン F1 GTR ロングテール」がそのルーツ(空力性能を向上させるために車体後部を延長している)。

これまでにマクラーレンは「675LT」「600LT」を発売していますが、いずれも限定モデル扱いで、つまりは特別なラインアップ。
実際のところマクラーレンは「LT」モデルにつき、 「パワーアップ」「軽量化」「エアロダイナミクス最適化」「サーキット重視」「究極のドライバビリティ」 をその定義として掲げ、通常モデルとは一味違う、ということをアピールしているわけですね。
ついに720Sにも過激モデルが登場
そして720Sについては、圧倒的な加速性能やサーキットでのパフォーマンスが報じられるスーパースポーツ。
様々なバリエーションを持つスポーツシリーズ(540や570、600系)とは異なって、現在は「クーペとスパイダー」のみの展開となっています。
そこで昨年あたりから出てきたのが「ついに720Sにもスパルタンモデル=LTが追加される」というウワサで、たびたびプロトタイプが目撃されることに。

現時点でもマクラーレン720Sの運動性能は世界トップクラスですが、750馬力にパワーアップされるであろうこと、軽量化がなされるであろうこと、もちろん空力性能が改善するであろうこと、それにあわせて足回りも調整がなされるであろうことを考えるに、加速においてもガソリン車最速レベルに到達するのはもちろん、ニュルブルクリンクのラップタイムにおいても「王座に輝く」可能性は十分にありそう。
なお、マクラーレンは公式に(ニュルブルクリンク含め、いずれかでも)サーキットへのアタックを行っておらず、しかしカーメディアが720Sをニュルブルクリンクにて走行させたところ、イキナリ歴代10位に該当するタイムを記録したことも。
よって、今回の750LTについては、もしマクラーレンがその気になり、バックアップ体制を整えて「公式に」挑んだならば、いともたやすくランボルギーニ・アヴェンタドールSVJのタイムを抜いてしまうかもしれない、とも考えているわけですね。
VIA: McLaren