| マクラーレンはなんとしてもフランク・ステファンソン氏を慰留すべきだった |
さて、マクラーレンに2008年から2017年まで在籍し、そのデザイン言語を作り上げたデザイナー、フランク・ステファンソン氏。
これまでにも数々の自動車メーカー、そしてピニンファリーナでもデザインを担当しており、R50世代のBMWミニ/X5、マセラティMC12、フェラーリF430/612スカリエッティ/FXX/599GTBフィオラノ、マセラティ・クワトロポルテのデザインを行い、マクラーレンにおいてはMP4-12C/675LT/P1/570S/720Sといったクルマを手掛けたことが知られます。
「マクラーレンのデザイナーはいい仕事をした」
そんなフランク・ステファンソン氏ですが、アルトゥーラのデザインについて、所見では「マクラーレンのデザイナーは素晴らしい仕事をした」と評価。
つまり高い評価を与えているということになり、しかし「画像や動画でしか見ていないので、実車を見ると意見がまた変わるかもしれない」ともコメントしています。
ちなみにマクラーレンの現チーフデザイナーはロブ・メルヴィーユ氏。
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同氏は「セナ」を手掛けているものの、このセナについては発表当初からそのデザインが酷評され、そのためデザイナーがセナのデザインについては「機能を最優先した結果」だとして補足説明を行う自体にまで発展していますが、その後のモデルについてもあまり評判は芳しくなく、現在のマクラーレン不調について、「デザイナー交代」もひとつの原因だったのかも。
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そしてアルトゥーラに話を戻すと、フランク・ステファンソン氏によれば、サイドから見たプロポーションが「素晴らしい」とのこと。
短いフロントオーバーハング、ウエッジシェイプによって「ミッドシップスポーツカー」であることを全身で表現しており、サイドのエアインテークについても高い評価を与えています。
加えて、同氏が「マネーショット」と呼ぶリアについても高く評価しており、自身がデザインしたP1の進化版とまで表現。
さらにはテールパイプの位置についても「素晴らしい位置」だとコメントしています。
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ただし細かい点には不満も
ただしフランク・ステファンソン氏はマクラーレン・アルトゥーラについて手放しで褒めているわけではなく、「ヘッドライトが点灯していなければ真っ黒に見えるアイソケット部分」「短すぎるデイタイムランニングランプ」「リアのメッシュ」「フロントフェンダーのエアベント(ルーバー)」といったところに不満を感じているようですね。
総合的に見てアルトゥーラは8.5点
そしてフランク・ステファンソン氏がマクラーレン・アルトゥーラに与えた点数は「8.5点」。
これまでに評価したクルマも含めるとこういった順位となっており、アルトゥーラは「低くはない」数値だと思います。
そしてどうやら、同氏はBMWのデザインがあまり好きではないようですね(iXの評価が非常に低い。ただ、ぼくも実際のところそう思う)。
元マクラーレンのデザイナーが「マクラーレン・アルトゥーラ」を評価する動画はこちら
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