| お金があればどんな”遊び”でもできるのが羨ましい |
それにしてもミニのカスタムにここまでのお金を突っ込めるとは
さて、一見すると「ナニコレ」なクルマがボナムズが開催するオークションへと登場。
このクルマはコーチビルダーであるトリックフォードが製造したクルマで、「ミニ1000 HLE」と命名されています。
そしてこのクルマに関して驚くべきはサウジアラビアの王子によってオーダーされ、製作には現代の貨幣価値で150,000ポンド(現在の為替レートにて2500万円くらい)のコストがかかったということ。
ミニ1000 HLEはこんなクルマ
そこでこのミニ1000 HLEを見てみると、上述のとおりサウジアラビアの王子(石油・ガス産業に携わっていたとされる)によって1984年に製作の依頼が出され、当時のカスタム費用は車両代金を含まずに5万ポンド(インフレ率を考慮すると現在の15万ポンドに該当する)だとされています。
エンジンそのものに変更はないとのことですが(となると998ccの4気筒自然吸気、出力は41馬力)、その外観は大きくカスタムされ、フロントは見てのとおり丸形ヘッドライトから角4灯へ、そしてグリル、ヘッドライト、フロントフェンダーに加えてバンパーまでもがリニューアル。
さらにはホイールの変更、フェンダーアーチの拡大が行われ、ルーフにはレザー調の素材が貼られることで「ツートンカラー風」に。
そしてよく見ると、ボディサイドにはダークレッドのコーチラインが入っているようですね。
リアだとバンパー形状が変更されているもよう。
ミニ1000 HLEのインテリアはスゴかった
そしてもっと驚くのはこのミニ1000 HLEのインテリアで、ごらんのとおりシックなレッドレザー(アンティーク調)へと総張り替え。
シートそのものはレカロではないかと思われます(パイピングつき)。
リアシートまでもが張り替えられていますが、(座り心地向上を狙ったのか)クッションが増量されているように見えますね。
ちなみにメーターパネルやセンターコンソール、ドアインナーパネルのウッドはアストンマーティンが採用しているものと同じバーウォールナット。
クラリオン製のサウンドシステムが内蔵され、おそらくはけっこう高価なものだと思われます。
走行距離は13,000キロにとどまるので「あまり乗ってない」ということになりますが、けっこう魅力的なクルマだと考えていいかもしれません。
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参照:Bonhams