ロールスロイス・ファントムⅡが中国・北京にて目撃。
1930年に製造されたものでボディはロンドンのコーチビルダー、コンノート・モーター&キャリアージによるものだそうです。
埃をかぶっていますが持ち主はちゃんとおり、しっかりメンテナンスされ実際に走行が可能な状態だそうです。
なお保管してあるのはショップの倉庫で、オーナーは時折この車を見に訪れ、そして年に一度のイベントにこの車を駆り出す模様。
ロールスロイス・ファントムⅡそのものは1929〜1936にかけ1680台が製造。
当時はシャシーとエンジンをロールスロイスから購入し、オーナーは別のコーチビルダーにてボディを架装するのが通例であったとのことで、これもオリジナルボディを架装した一台だそうです。
コーチビルダーによってはワンオフものしか作らないところもあり、また同じものを幾つかシリーズ化して作るところもあったそうですが、こちらは後者。
これと同じファントムⅡは5台のみの生産であったとされ、ブラックとレッドのカラーリングも当時のまま。
エンジンは7.7リッター直6(1気筒あたりの排気量が現代のエンジンよりも大きい)でトランスミッションは4速マニュアル、出力は120馬力。
内外装ともコンディションは良さそうで、製造年を考えると驚くべき美しさを保っていると言えそうです。
(レストアを経ていると思われるものの)ガラス、タイヤ、ウッド、レザーなどよくこの状態で今まで保管できたなあと思いますが、当時のコーチビルダーの技術の差が現代になって差が出ている(技術が不足していると現代に至るまで機能するような車を作れない)のかもしれません。
内装は古くてもやはりロールスロイス。
映画「タイタニック」に出てきたような感じですね。