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1934年製、未レストアのブガッティ・タイプ59が競売に登場!最低でも14億円を超えるとの予想

2020/09/06

| ブガッティの価値は、上がることはあっても下がることはなさそうだ |

1934年製のブガッティ・タイプ59がオークションに出品されることになり、その予想落札価格が「最低」でも1000万ポンド(邦貨換算にて約14億2000万円)を超えるだろうとアナウンスされて話題に。

ブガッティのクラシックモデルで有名なのは”もっとも美しいブガッティのレーシングモデル”と言われるタイプ35、タイプ41ロワイヤル、タイプ55、タイプ57クーペ・アトランティークといったところですが、問題はなぜこの「タイプ59がそこまで高値をつけるのか」。

レースでは華々しい戦績を残したブガッティのうち一台

出品元によると、このタイプ59に収められるエンジンは「No.5」で、1934年~1935年シーズン用に制作された初期のグランプリマシンであることを意味し、さらにはレネ・ドレフュスのドライブにてモナコGPでは3位に入賞したほか、ベルギーGPでは見事優勝に輝いた、としています。

ブガッティはこのタイプ59をレースから引退させた後にスポーツカーイベント用へとコンバートし、スーパーチャージャーを取り除いたほか、ギアボックスをドライサンプへ変更する等の改造を加えることに。

Bugatti-Type-59-3

引退後はベルギー国王の手に

さらにシャシーとボディとを修正して新たにシャシーナンバー57248が与えられ、そのイベントではジャン・ピエール・ウイミーユのドライブにて他社を圧倒した、という記録も残っているようですね。

その後は完全にレースから引き揚げ、ベルギー国王レオポルド三世の手に渡った後、4人のオーナーの手を経て現在に至る、とのこと。

Bugatti-Type-59-5

なお、見た目はかなり「年季」を感じさせるものですが、これは「一度もレストアをしていないオリジナルコンデイション」であるため。

クラシックカーはときに未レストアのほうが高値がつくと言われますが、このブガッティ・タイプ59についても、その例に漏れないのかもしれません。

このタイプ59につき、搭載されるエンジンは3.25リッター直列8気筒、キャブレターはゼニス製。

出力は250馬力とのことですが、当時の状況を鑑みるに、かなり高い数字だと言えそうです(今では信じられないが、ブガッティは創業当初、大排気量車に対し、効率性に優れる小排気量車で挑んでは勝利を重ねていた)。

トランスミッションは4速マニュアル、ブレーキは4輪とも機械式ドラムだとアナウンスされています。

Bugatti-Type-59-4

なお、ブガッティは(別の)タイプ57をル・マン24時間レースでも走らせたことがあり、1937年と1939年には見事優勝を飾っていますが、1939年の優勝車(タイプ57C)を運転していたドライバーの一人がピエール・ヴェイロン。

もちろん、2005年に復活を果たしたブガッティが発売したスーパーカーの名はここから取られたというわけですね。

参照:Gooding & Company

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