なんと世界限定40台のハイパーカー、ブガッティ・ディーヴォがドラッグレースを走る！期せずしてガソリン車のゼロヨン最速タイムを出してしまう【動画】

｜ まさかブガッティ・ディーヴォでドラッグレースを走るオーナーがいようとは ｜

やはりブガッティはあらゆる面において最強だった

さて、ブガッティはシロンのみならず「ディーヴォ」「チェントディエチ」「ラ・ヴォワチュール・ノワール」「ミストラルW16」といったハイパーカーを発売していますが、今回はなんと40台のみが限定生産されたディーヴォがドラッグレースを走り、さらには市販車（ガソリン）最速記録を非公式ながら達成してしまうという動画が公開。

このディーヴォがドラッグレースを走ったのはヤス・マリーナ・サーキットだとされるので、中東のオーナーさんが所有するディーヴォなのだと思われます。

参考までにですが、ガソリン車ではなく「EV」だと現在のところリマック・ネヴェーラの「8.5秒」。

ブガッティのハイパーカーは加速性能も世界最速クラス

なお、ブガッティのハイパーカーは世界でもっとも高い速度にて走ることができる部類のクルマであることがよく知られていますが、その加速性能も世界最速クラス。

ディーヴォだと1,500馬力のW16クワッドターボエンジンを積み、0−100km/h加速2.4秒、最高速は380km/hという超高性能を誇ります。

ちなみにこの2.4秒というのはガソリン車では最速の部類であり（公道走行可能ながらもドラッグレース用タイヤを装着するダッジ・チャレンジャー・デーモンを除く）、これに近いタイムを出せるのはフェラーリSF90ストラダーレの2.5秒、マクラーレン765LTの2.7秒くらいかと思われます。

そしてもちろんディーヴォは0−100km/hの加速が速いだけのクルマではなく、そこからさらに強烈な加速を見せることになり、ドラッグレース（1/4マイル、ゼロヨン）を9.27秒で走り抜け、その終速は48.68km/hにも達することに。

参考までに、このドラッグレースにはフェラーリSF90ストラダーレ、488ピスタ、812コンペティツィオーネも参戦したものの、ディーヴォに勝てるクルマは一台も存在しなかった、とのこと。

なかなかディーヴォにてドラッグレースを走ろうというオーナーはいないかもしれず、もしかするとこのオーナーさん以外では皆無かもしれません。

ブガッティのハイパーカーはそれぞれ性格が異なる

なお、ひとくちにブガッティのハイパーカーといってもそれぞれの性質が大きく異なり、シロンの場合だと、ヴェイロン時代に比較してそれぞれの「個性」を持っています。

たとえばシロンは万能型、シロンスポーツは最高速を抑えて加速重視のセットアップを持ち、シロン・ピュールスポール（ピュアスポーツ）だとその性格がさらに強化。

そしてシロン・スーパースポーツは最高速に重きを置いており、シロン・スーパースポーツ300＋だとさらなる超高速域へ。

こういった「性格を分けている」ことについて、商業上の理由というよりはエンジニアリング上の理由から。

というのも加速と最高速とはある意味で相容れず、加速を重視するのであればギア比をショートに、最高速であればオープンにしたほうが良く、足回りについてもコーナリング重視と直線での超高速域の安定を狙った場合とでは全く異なります。

よってブガッティは「最高速狙いとコーナリング重視型という性格をひとつのクルマに同居させることはできない」として性格を分化させているわけですね。

そしてこのディーヴォについては、ブガッティからは「どこに特化した」という情報が公開されているわけではなく、しかし最高速が時速380キロというところから見ると、それまでの速度域に加速性能を凝縮していると考えてよく、つまりは加速重視型だと考えていいのかもしれません。

ブガッティ・ディーヴォがガソリン車最速ゼロヨンタイムを記録する動画はこちら

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参照：171.79MPH