| ナンバーは「DS 7 PR」、あちこちにはフランス仕様が見え隠れ |
「大統領専用」ワイヤレスチャージャーも
さて、フランス大統領、エマニュエル・マクロン氏専用のDC7クロスバック”エリゼ”が公開に。※第一次世界大戦を終結させた1918年11月11日の休戦協定を記念する式典にて初登場
ベースとなるのはDS7クロスバック E-Tense300ですが、ホイールベースが20センチ延長され、フラッグホルダー、フラッシュライト、インクブルーのボディカラー、専用20インチホイール、特殊通信システムとシャークフィンアンテナ、専用バッジ、防弾装備等が装備されています。
なお、「Élysée」とはエリゼ宮、つまりフランス共和国大統領官邸にほかなりません。
ちなみにナンバープレートは「DS 7 PR(PresidentのPRだと思われる)」。
見た目からして大統領専用
ちなみに一部例外を除くと、VIPが乗るクルマは「VIPが乗っている」とわからないようにする場合が多く、その理由は単に「標的がどこにいるかテロリストにわかってしまう」から。
よってダミーまで用意するケースもあるといいますが、今回のDS 7 クロスバック・エリゼはナンバーからしてもドンズバで「首相が乗っている」ことがわかるようになっており、おそらくはこのクルマに首相が乗るときには相当に厳重な警備がなされるものと思われます。
なお、ドアやフロントには専用のフランスバッジが装着されていますね。
DS7 クロスバック・エリゼの内装はこうなっている
そしてこちらはDS7 クロスバック・エリゼのインテリア。
バサルト・ブラック・レザー、アルカンターラ、グロス・ブラック・アクセントが採用されており、リアシート・エンターテインメント・システムが備わるとアナウンスされています。
おそらくは保安上の理由から詳細を見せることは出来ないのだと思われ、しかし後部座席左右がセンターコンソールにて仕切られていることがわかり、ワイヤレス・スマートフォン・チャージャーとシートヒーター・ベンチレーションのコントロールが装備されていることも見て取ることが可能です。
センターコンソール部のワイヤレスチャージング部には「共和国大統領」の文字が見えますね。
おそらくは「フランス共和国」を表す「FR」。
内外装ともにブラックなので一見すると「どこがどう変わったのか」わからないほどですが、実際にはその多くが変更されており、逆に変わっていないとされるのはパワートレーン(PureTechエンジンと2つのエレクトリックモーター、13.2kWhのバッテリーパックで構成されるプラグインハイブリッド)で、システム合計だと最高出力296ps(221kW / 300PS)、最大トルク384lb-ft(520Nm)を実現しています。
ただ、ストレッチされたり防弾装備や走行が追加されているぶん、車体重量が重くなっているのは間違いがなく、よってエンジンやハイブリッドシステムには「こっそり」なんらかの出力向上がもたらされているかもしれませんね。
フランス大統領専用「DS7 クロスバック エリゼ」を紹介する動画はこちら
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参照:DS Official