リアエンジン・リアドライブ、ターボ、しかも設計はルノー・スポールだ
ルノーが「トゥインゴGT」を日本国内で発売(10/19より)。
現行トゥインゴは「スマート・フォーフォー」と共通の車体を持っており、つまり「RR(リアエンジン・リアドライブ)」。
「R.S.=ルノー・スポール」の名は冠されていないもののトゥインゴGTは「ルノー・スポールによる専用設計」とオフィシャルサイトに記載があり、重量配分の適正化、ドライバビリティの向上が果たされている、とのこと。
細部に至るまでルノー・スポールが徹底的にチューン
具体的にはショックアブソーバーの強化、アンチロールバーの大径化が行われており、「旋回時のダイナミックなハンドリング」「ロードホールディング」において優れた性能を発揮する、としています。
ESCにおいても介入が遅めに設定され、ドライバーのコントロールできる領域が拡大されている、とのこと。
エンジン(0.897cc)においては高回転型ターボチャージャーの採用、高出力燃料ポンプ、専用ウオーターポンプの採用で出力向上を図る一方で冷却性能も向上(このあたり、F1を手がけるルノー・スポールらしい)。
なお出力は109馬力、0-100キロ加速は9.6秒。※標準モデルは71馬力
ボディサイズは全長3630/全幅1660/全高1545ミリ、車体重量は1010キロ、トランスミッションには5MTが採用されています。※全長、全幅が通常のトゥインゴより1センチづつ大きい。重量は+50キロ
価格は224万円、専用のアグレッシブな内外装が特徴だ
大きな外観上の特徴は専用デカールで、これはNACAダクトをイメージしたもの。
加えてサイドには小さいながらもエアインテークが追加されており、これによって吸気量が+23%、吸気温度は-12%へと変化。
エキゾーストシステムはフローが最適された専用品で、テールはクローム仕上げのデュアル(左右出し)パイプ。
インテリアももちろんトゥインゴGT専用で、シフトノブはザマック製、シートはレザー調とファブリックとのコンビ(ブラックにホワイトとオレンジのアクセント)となります。
価格としては標準モデルの171万円~199万円とそう大きく変わらず、しかも高出力化、足回りも強化されているので「お買い得」といえるモデル。
スマート・フォーフォーのハイパフォーマンス版「スマート・フォーフォー・ブラバス」もエンジン出力はトゥインゴGTと同じ109馬力ですが、そちらの価格は312万円なので、単純にパフォーマンスを考えると「トゥインゴGTのほうがいい選択」なのかもしれません。
ただしスマート・フォーフォー・ブラバスは外装が専用品になったり(トゥインゴGTはフロントバンパーなどが基本的に標準モデルと同じ)、ダッシュボードやシートがレザーになったりするので、もちろん「価格に見合った価値がある」車ではありますね。