| 2016の組織変更からまた変更 |

Michael-Julius Renz becomes head of Audi Sport GmbH
アウディが「アウディスポーツ」の新CEOとしてマイケル・ジュリウス・レンズ(Michael-Julius Renz)氏を任命、と発表。
アウディスポーツは旧「クワトロ」社が名称を変更したもので、これまでは元ランボルギーニのCEO、ステファン・ヴィンケルマン氏が率いていた組織。
同氏は2016年の着任早々に「アウディスポーツ」へと社名を変更し、インストア形式でサブブランド展開を行ったり、積極的な(S/RS)モデル展開やモータースポーツ活動、その支援を行ったりとその手腕を発揮。
定例の異動タイミングよりかなり早く、何らかの問題が発生?
しかしながら今回ステファン・ヴィンケルマン氏はブガッティへと異動すると言われており、これは現(?)ブガッティCEO、ウルフギャング・デュラハイマー氏が退任するため。
デュラハイマー氏はかつてポルシェに在籍し、その後はアウディで「e-toron」計画を先導したのちにベントレー/ブガッティCEOへと着任。
その後も順調に業績を伸ばしていたかに見えたものの、なんらかの事情があったものと思われます。
現在ポルシェもフォルクスワーゲン・アウディグループ、もちろんランボルギーニやベントレー、ブガッティも同じグループに所属。
問題がなければ同グループでの役員における任期は「10年」のようで、前出のステファン・ヴィンケルマン氏、ランボルギーニのデザイン部門で辣腕を振るったフィリッポ・ペリーニ氏(今は同じグループ内のイタルデザインへ)も10年で異動していますね。
よって、今回のステファン・ヴィンケルマン氏がアウディスポーツ→ブガッティというのは予定外の事態への対応である可能性が高そう。
なお新任のマイケル・ジュリウス・レンズ氏については、アウディ中国含めて20年間ずっとアウディ内部でマネジメントを行ってきた人物(60歳)。
着任は2018/3/1からとアナウンスされており、アウディCEO、ルパート・ステッドラー氏のコメントによると「アウディスポーツのワールドワイドな成長と、確固たる基盤づくりを期待している」とのこと。
なお、現在ベントレーCEOについては「空席」状態ですが、一説では社内からではなく(VWアウディは社内の生え抜きを起用する傾向がある)社外から招聘するのでは、との言われていますね。
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