| 意外にもテスラ・モデルSの保険料は高かった |

24/7 Wall Stが2014-2016年モデルの575台の車に関わる保険料を調査し、保険料が高いクルマのリストを作成。
驚くべきことに「もっとも保険料が高い車」はテスラ・モデルS。
モデルSは高度な自動運転機能を備えており安全性が高いという印象があるものの、やはり「EV」ということに起因し、もし事故を起こした際はそのバッテリー交換費用は「異常に」高額になるのかもしれません。
なおEVの場合、バッテリー交換は用意にはできず、専門の知識を持った工場で行うことが必要。
加えて「一部だけ」バッテリーセルを交換することは難しく、「一箇所だけでも破損すればバッテリーユニットまるごと交換」となるのも修理費用が高額になる(そしてそれは保険料に反映される)理由だと言えそうです。
実際のところ、ぼくがしばらく乗っていたBMW i3は車両保険につき、「車両」の料率が「8」で、これはランボルギーニ・ウラカンと同じ。
つまり事故をしたときの修理コストはスーパーカー並みである、ということを指しているわけですね。
それでは保険料の高いクルマのランキングを見てみよう
日本では任意保険について1.等級、2.車両の料率、3.加入者の条件によって決まりますが、アメリカではどういった基準で決まるのかは不明(国によっては”馬力”も勘案されるという話も)。
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ランボルギーニ・ウラカンの任意保険更新。料率変更にて151,760円へとダウン
なお、このリストを見ると高級車とスポーツモデル、そして安価なモデルも上位に。
アメリカは「車社会」なので若者であってもクルマを買うことが多く、そして若者が購入するのはスポーティーな日本車だったりして、そして事故率が高いことが保険料を引きあげているのかもしれません(それでもホンダとスバルはこのランキングに顔を出していない)。
SUVは「売れている」割には上位に見られず、これはけっこう頑丈だったり、速度を出すクルマではないので事故率が低い、ということをあらわしているのかもしれませんね。

- テスラ・モデルS
- メルセデス・ベンツSクラス
- ミツビシ・ランサー
- サイオンFR-S
- ダッジ・チャージャー
- キア・オプティマ・ハイブリッド
- ダッジ・チャレンジャー
- アウディA7
- BMW 4シリーズ
- レクサスGS350
- フォード・マスタング
- サイオンiA
- クライスラー200
- サイオンtC
- 日産マキシマ
- キア・リオ
- ダッジ・ダート
- インフィニティQ50
- レンジローバー・スポーツ
- アウディA4
- レクサスIS350
- 日産セントラ
- 日産ヴァーサ
- メルセデス・ベンツCクラス
- キア・フォルテ
VIA:24/7WALLst.
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テスラ・モデルSは発売後2週間で受注が40万台に。
このデリバリーが始まれば、EVにおいて完全に覇権を握るのは間違いがなく、恐るべしテスラ、という感じですね。
なお自動車業界もこれにはかなり衝撃を受けているようで、FCAのCEO、セルジオ・マルキオンネ氏も「儲かるならやりたい」とコメント。
ただし「儲かるなら」というところがポイントで、マルキオンネ氏は現段階において400万円以下で走行可能距離が350キロ程度のEVを作るのは無理だと考えている様子。
つまりテスラ・モデル3は採算に乗っていないという見解ですが、もしイーロン・マスクがモデル3の性能、そしてこの価格で利益が出ると証明してくれるのであれば、ぜひFCAもここへ参入したい、という意味のようですね(実際のところこの価格ではどこの自動車メーカーもテスラ・モデル3と同等の性能を持つ車を作れない)。
なお2016年の第一四半期は多くの自動車メーカーが好調で、ジャガー・ランドローバー、BMW、インフィニティ、アウディ、メルセデス・ベンツ、ボルボ等が軒並み記録更新。
反面、フィアット・クライスラーはいまひとつ販売が伸びずにレイオフを実施するなどあまり明るい話題はありません。
FCAはとくに優れた技術があるわけではなく、価格に依存した販売を行ってきたということもあり、よりコストパフォーマンスの高い日本車や韓国車、マセラティのようなプレミアムブランドにおいてもアウディやBMW、メルセデス・ベンツにシェアを食われていると考えられます。
そういった意味ではグループとしてちょっと雲行きが怪しく、フェラーリの株式を売却して利益を補填するなど、財政的にも苦しそうではありますね。