| BMWがソリッドステートバッテリー開発に先鞭をつける |
BMWがアメリカのバッテリー会社「ソリッドパワー」と契約し、次世代バッテリ0の開発に取り組む模様。
これはロイターが報じたもので、BMWがハイパフォーマンスEVに搭載するソリッドステート・バッテリーの実用化に向けて一歩前進したことに。
現在のところEV/PHEVに使用されるバッテリーは「リチウムイオン」が主たるものですが、これはハイパフォーマンスカーにとっては「重すぎ」て、必要なパワーと航続可能距離を持つだけのバッテリーを積むと「車があまりに重くなる」ことが懸念とされています。
そもそも実現の可能性は?
実際にポルシェやレクサスも「スポーツカーに積むには重すぎる」「逆に運動性能をスポイルする」ともしており、次世代バッテリーの開発に注力中。
トヨタもパナソニックとの協業を発表し、「次世代電池」の開発に取り組む、と発表していますね。
トヨタのプレスリリースはこちら
次世代バッテリーとしては様々なものが取り沙汰されてはいるものの、その最有力は「ソリッドステートバッテリー(リチウムイオン電池の2倍程度の容量があるとされる)」。
BMW、ポルシェ、トヨタが目指すのもここですが、今のところテスラはこれについて何の発表もなく、「水面下で」開発しているのか、ソリッドステートバッテリーの開発時代が無駄だと考えている、はたまた開発に成功した会社を買い取ろうと目論んでいるのかは不明。
ただ、実際にソリッドステートバッテリー実用化のめどがたったとして、問題はその「価格」。
現在のリチウムイオン電池ですらその価格が高く、それがEVの末端価格を押し上げる主原因となっており、であれば新しく開発されたばかりのソリッドステートバッテリーの価格がどれくらいになるのか、いつ落ち着くのかも不明。
そう考えると「次世代バッテリーを積んだ」電気自動車の市販はまだまだ先なのかもしれませんね。
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