| 意外なメンツも登場 |
年末になると様々な統計が発表されますが、今回、「アメリカで、最もセールスを落とした」という不名誉な統計が公開。
このリストを見るとスポーツカーが多く、「スポーツカーの旬は短い」こともわかりますが、SUVは一台も入っておらず、やはりSUVはどんな車種でも相当に強い、ということもわかりますね。
加えてハイブリッドもこのリストに入っていないところを見ると、「アメリカではもうハイブリッドは人気がない」と言われている割には「まだまだ売れている」、ということにもなりそうです。
それでは販売不振だった車たちを見てみよう
2017年において今まで販売した台数は2,986台。
昨年には1万台を販売したと言われるので、販売減少率も相当なものですね。
ただ、販売開始後7年も経過していること、すでに後継となる8シリーズの販売が公言されていることを考えると、やむを得ないのかもしれません。

フェイスリフトを受けたばかりにも関わらず、販売は23.8%も減少。
スバルは北米では好調と言われるだけに結構驚きの結果となっています。
今年わずか2,057台しか売れなかったとのことで、一気に人気が下がったようですね。
日本でも現行8S世代にスイッチした直後は結構売れたものの、その後に需要が一巡すると今ひとつ売れていない、と言われます。
以前に別の調査では「今後価値が出る車」としてTTRSがランクインしていただけに、これも意外な結果ですね。

こちらも販売好調なイメージのあるボルボですが、V90は2,119台のみの販売。
もしかするとクロスオーバーの「XC90」に人気が流れているのかもしれませんね。
こちらは31,000台、と他に比べると悪くない数字ですが、マツダがライバルと考えるトヨタ・カムリ、ホンダ・アコードに比べるとわずか10%にとどまる数字、とのこと。
ハンドリングに優れるマシン、そして比較的安価な車として人気があったはずですが、その販売台数は5,000台に届かず。
トヨタ86の方はどうなのかが気になりますが、けっこうショッキングな数字ですね。
GT-Rは昨年も「負け組」リストに入っており、2017年に大幅アップデートを行ったにも関わらず販売減少に歯止めがかからず。
シボレー・コルベットZR1やシボレー・カマロZL1といったライバルの登場がこの傾向に輪をかけている、と言われます。

昨年の”負け組”はこちら
参考までに、昨年(2016年)に販売を落とした車ランキングは下記の通り。
BMW6シリーズ、日産GT-R、スバルBR-Zは2年連続で大きく下げている、ということになりますね。
2.アルファロメオ4C -27%
3.BMW 6シリーズ -51.5%
4.シボレー SS
5.ダッジバイパー -9%
6.フォード・フィエスタ -24.3%
7.フィアット 500L -59%
8.キア K900 -67%
9.レクサス CT 200h -39.3%
10.レクサス LS -22.3%
11.リンカーン MKT -14.2%
12.日産 GT-R
13.日産 クエスト
14.スバル BRZ -19.6%
15.スマート フォーツー -17.0%
16.トヨタ 86/サイオン FR-S -29%
17.トヨタ ランドクルーザー -37.9%
18.フォルクスワーゲン ビートル -30%
19.フォルクスワーゲン CC -44.8%
20.フォルクスワーゲン トゥアレグ -40%
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