| 存在しない「M2カブリオレ」を作ってしまったチューナー登場 |
ドイツのチューナー、「Lightuweight(ライトウエイト)」がBMW 2シリーズ・カブリオレを「M2」「M2コンペティション」スペックへとチューンするプログラムを公開。
現在2シリーズには「クーペ」「コンバーチブル」がありますが、M2が設定されるのは「クーペ」のみで、「M2の性能をオープンエアでも楽しみたい」というユーザーに向けたチューニングだと言えそうです。
出力はM2コンペティション以上
M2コンペティションスペックへのチューンは実に422馬力に達し、これはBMWが発表した(本家)M2コンペティションの405馬力を上回るもの。
ただしエンジン本体をM2コンペティションのもの(M3/M4と同じ)へとスワップするわけにはゆかず、エンジンは2シリーズのものを流用しているのだと思われます。
ただしトランスミッションはM4 GTSから、アクスル(車軸)とデフはM2からスワップするなど、その内容は本格的。
足回りはビルシュタイン製の「クラブスポーツ」へと入れ替え、ブレーキはステンレスメッシュホイース+エンドレス製のパッドへ(キャリパー本体は変わってない)変更されてABSの設定もM4 GTSと同じとなり、つまり「電子制御の介入が遅い」のだと思われます。
外観に関してはカーボンファイバー製のフードやスプリッター、キドニーグリル、サイドブレード、リアスポイラー、ディフューザーを装備してよりアグレッシブに。
そのデザインや仕上げは秀逸で、「BMW純正」と言っても誰も疑わないほどですが、フェンダーはさすがにM2の「ブリスター」ではないようです。
なおインテリアはブルーのコントラストステッチがあしらわれたシート、そしてアルカンタラばりのドア内張り、ステアリングホイールなどレーシーな仕様に。
ちなみに改造にかかる費用は75000ユーロとのことで、これはM4コンバーチブルの車両本体価格77200ユーロとほぼ同じ。
よってこのプログラムを活用するユーザーは限りなく少ないと思われますが、M2カブリオレを待ち望む声も無視できないのかもしれませんね。
なお、ポルシェ911タルガを「GT3RSルック」にしたチューナー(アレス・デザイン)もありましたが、こういった「存在しない車種を勝手に作ってしまう」のはなかなか面白い試みだと思います。