| BMW「2020年代末までには全モデルをハイブリッド化」 |
BMWが「Mモデルについてもエレクトリック化を進める」と公表。
メルセデス・ベンツはAMGを今後”EQパワー”にてエレクトリック化する意向を表明しており、すでに「CLS53」からスタートしている状況。
BMWによれば「すべてのMモデルは2020年代末までにはエレクトリック化される」としており、今後Mシリーズは新たな時代を迎える、ということに。
なおBMWはすでに「Mモデルにマニュアル・トランスミッションを投入しない」ということも明言し、実際にM2が最後のMT搭載モデルだとしていますね。※CLS53はマイルドハイブリッドで、パフォーマンス向上よりも環境性能向上の意味合いが強い
今後、ハイパフォーマンスカーも生き残りが難しく
この発表はスペインで開催されたメディアイベントにて、BMW M部門のボス、フランク・ファン・ミール氏が語ったもので、「しかしMモデルのエレクトリック化は、明日目が覚めたら全部そうなっていた、とうほど急激に起きるものではなく、順を追って進めてゆく」とも。
加えて「いつ」「どのモデルで」ということにも触れてはおらず、今の段階ではまだまだ「方針が決定された」というに過ぎない模様。
なお、BMW M部門は以前に「エレクトリック化するには現在のコンポーネントは重すぎる」とも語っており、4WD化についても「M5のようにサイズが大きなモデルには向いているが、M3やM4のようなモデルは軽量性を重視すべきであり4WD化には向いていない」と語るなど、モデルごとの性格を重視し、かつ軽量性に重きを置いているように見え、「エレクトリック化をしたくてするのではなく」「時代(環境)の要望に従い、やむなく」というった印象、そして「バッテリー技術が進歩し、コンポーネントが軽くなるのを待っている」ようにも思えます。
なお、奇しくも先日レクサスが「(エレクトリック化がまだ進んでいない)メルセデスAMG、BMW Mに対する優位性を保つためにも、レクサスFシリーズはハイブリッド化にその活路を見出す」とコメントしたばかり。
今後は各ブランドにおいても、ハイブリッドは燃費など「環境性能」を満たすためだけではなく、パフォーマンスを向上させるために用いられることになりそうで、様々な事情が変わり、その中で勢力図もまた変わってくるのかもしれません。
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