| 両者のパワーは同じ、重量はZ4が+50kg |

多くの人が待ち望んでいたであろう、新型BMW Z4と新型トヨタ・スープラとの加速対決。
ご存知の通り新型Z4とスープラとは共同にて開発され、製造工場はもちろんのこと、生産ラインまで「同じ」。
そしてBMW M40iとスープラRZとは同じBMW製の3リッター6気筒ターボエンジン(B58)を搭載し、出力も同一となっています。
基本的には「同じ」クルマだと考えて差し支えはない
さらに言うとトランスミッションや電子制御系も同一で、逆に「両者の間で異なる」部分を探すほうが珍しいくらい。
ただしその価格はスープラの690万円に対してZ4では835万円という設定を持ち、「同じクルマなのにZ4のほうが150万円くらい高い」ということになります。
なお、BMW側はトヨタ・スープラに対して対抗意識を強く持っているようで、BMW Z4発表時の0-60マイル加速タイムは「4.3秒」。
しかしその後にスープラが発表され、0-60マイル加速タイムを「4.1秒」と発表するやいなや、BMWは修正タイムとして「3.9秒」という発表を行うことに。
そういった流れもあり、「一体どちらが速いのか」というのが興味の的であったのですが、今回ついに動画にてその優劣が明かされることになるわけですね。
参考までに、両者のスペックは下記の通り。
BMW Z4 | トヨタ・スープラ | |
ボディサイズ | 全長4335ミリ 全幅1865ミリ 全高1305ミリ | 全長4380ミリ 全幅1865ミリ 全高1290ミリ |
エンジン | 3リッターツインターボ(B58) | 3リッターツインターボ(B58) |
出力 | 340PS | 340PS |
トランスミッション | 8AT(8HP51) | 8AT(8HP51) |
車体重量 | 1570kg | 1520kg |
燃費 | リッター12.2km | リッター12.2km |
価格 | 690万円 | 835万円 |
やはりクローズドボディのほうが加速に有利?
そして動画の内容ですが、両者とも静止状態からヨーイドン。

そしてなんとスタートからスープラのほうが圧倒的有利。
正直、これだけの差があるというのは驚きです。

ゼロヨン(1/4マイル)タイムだとスープラが12秒。
この12秒がどれくらいかということですが、なんと996世代のポルシェ911ターボが12.1秒、同世代のポルシェ911GT2が11.8秒と言えば、いかにトヨタ・スープラが速いかもわかりますね。

そしてBMW Z4のゼロヨンタイムは12.5秒(996世代のポルシェだと911タルガと同じ)。
重量がスープラに比較して50kg重いといえど、同じ車体と同じエンジン、トランスミッション、トラクションコントロールを持つクルマとしては「かなりの差」があり、おそらくZ4はオープンボディ採用のため剛性が劣り、ボディの歪みによって「パワーが食われている」のかもしれません。

それでは動画を見てみよう
こちらがCARWOWによる、BMW Z4とトヨタ・スープラとの対決動画。
思ったよりも両者には差があります。
VIA:carwow