| おそらく価格や性能はBMWから”制限”を受けている |
アルピナが東京モーターショーにてニューモデル「B3」を発表。
東京での発表がワールドプレミア(世界初公開)となるそうですが、海外の自動車メーカーが東京でワールドプレミアを行うのは、記憶の範囲だと「久しぶり」。
なお、アウディTTは「東京モーターショーでワールドプレミア」されることが多かったように思います。
アルピナがB3発表の場に東京モーターショーを選択した理由は不明ではあるものの、かつて「アルピナの最大市場は日本」だと言われたこともあり、そのために日本をB3初公開の場に選んだのかもしれませんね。
アルピナはチューナーではなく「メーカー」
なお、アルピナはBMWからパーツや未組立の車体の供給を受け、自社ならではの品質やパーツをもって完成車の製造を行う「自動車メーカー」。
もともとはBMWのチューナーとしてスタートし、後にそのクオリティがBMWに認められてパーツの供給を許されるようになったうえ、今やBMWディーラーでも販売されるほどに。
そんなアルピナですが、「パフォーマンスと乗り心地、ラグジュアリー」とを高次元でバランスさせたことが特徴であり、そのパフォーマンスや価格帯は「BMW Mモデルのちょっと下」。
ただしBMWが紳士協定に加入しており最高速度が250km/hに制限されているのとは対象的に(オプションでリミッターの引き上げは可能)、アルピナは紳士協定に未加入なので、「出せるだけ速度を出せる」のが特徴です。
つまりアルピナは速度制限がなく、いかなる速度域でも「責任が持てる」だけのキャパシティを持つということになりますね。
そこで今回のアルピナB3ですが、まずはワゴンボディの「ツーリング」はすでに(9月のフランクフルト・モーターショーにて)発表されており、そして今回はセダンボディのB3が登場。
アルピナB3に搭載されるエンジンは3リッター直6ターボ。
469馬力を発生し、0−100キロ加速は3.8秒、最高速度は303km/hを誇ります。
なお、B3「ツーリング」はB3(セダン)と同じエンジンを持ち、こちらの最高速は299km/hをマークすることに。
コンパクトクラスのワゴンとしては「世界最速」にランクされ、アルピナのパフォーマンスがいかに優れるかがわかりますね。
B3の駆動方式は4WD、トランスミッションは8速(ZF製)、ホイールは19インチ(オプションで20インチも選択可能)。
トランクリッドにはスポイラーが装備され、リアバンパーは専用の形状へと改められ、テールパイプは丸4本出しに、
ブレーキキャリパーはおそらくブレンボの「新型」。
ローターはスチール製で、ハウジング部分には「ALPINA」のロゴが入ることでわかるとおりオリジナルパーツということになりそうです。
アルピナB3のインテリアはこうなっている
そしてこちらはアルピナB3のインテリア。
基本的にはBMWと同一ですが、BMWに比較して「より上質な仕上げ」が特徴です。
シート表皮、ステッチもアルピナ独自。
メーターもアルピナ仕様。
アルピナ製であることをあらわすロゴプレート付き。
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