| どうやらBMWのデザインは新型2シリーズ・クーペから新世代に移行するようだ |
BMWは次期2シリーズクーペ(G42世代)の開発を進めていると言われますが、なんといきなりカモフラージュ無しの2シリーズクーペの姿がリーク。
通常の流れでゆくと、現行モデル風の外装を持つプロトタイプの走行風景が目撃され、その後に新しいデザインを身にまとった試作車が北極圏やニュルブルクリンクでテストを行い、さらにその後、偽装なしのリークが工場内部からなされる、といったイメージ。
ただし今回はプロトタイプの走行を抜きにして突如カモフラージュのない新型2シリーズクーペ(と思われる車両)の画像が流出しているわけですね。
現行2シリーズクーペは2014年に登場
現行(F22)世代の2シリーズクーペは2013年に発表され2014年から販売開始。
同じ2シリーズとしては「グランツアラー」「アクティブツアラー」があり、つい先日は「グランクーペ」も登場したばかり。
ただし2シリーズクーペはこれら「FFベース」とは異なってFR用のプラットフォームを持つことが特徴です(2シリーズ・グランクーペは今のところ4WDのみが発売)。
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この車両は「クレイモデル」?
登場時期を考えると(2シリーズクーペは)モデルチェンジのタイミングであるとはいえ、この時期に完全な姿を持つプロトタイプが目撃されることについては疑問を呈する声も多く、一部では「ミュンヘンにある、BMWの研究開発施設で撮影された、1/1サイズのクレイモデル」との声も。
ただしこれについてもちょっとした疑問が残り、というのも「ナンバープレートがついているから」。
クレイモデルは当然ながら走行することはなく(物理的にできず)、かつデザイン上のバランス等を見るものであり、ナンバープレートは本来不要。
それでも「ナンバーを付けるとどうなるか」を見るために仮で装着することはあると思いますが、その場合でも「ナンバーを消す=本物のナンバープレートと思われる」ものを装着する必要はなく、よってこの車両は実際に走行が可能であり、これから偽装用のパネルやシートを貼り付けられて路上に送り出されるのかも。※ただしジャッキがあるので、やはり走行できない可能性も
なお、フロントについては、2シリーズ・グランクーペ(下の画像)と若干の共通性が見られるものの、基本的には別デザイン。
キドニーグリルはけっこう面積が大きく、縦ではなく横へと広がっているようですが(旧来、BMWはスポーツモデルに横長のグリルを装着している)、気になるのは「ヘッドライト」で、これまでの「片側に2個づつ」あったイカリング(コロナリング)、もしくは”」”形状の発光エレメントがなくなり、一つのラインで構成されたLEDデイタイムランニングランプを持つように見えること。
この形状はアウディによく見られるもので、BMW「らしくない」ものでもありますね。
さらに「M」バッジはフロントバンパーのロワーグリル内に装着されていて、これもまた今までのBMWには見られなかったデザインです。
車体後部のデザインも「新世代」
リアについてもグランクーペとの共通性は薄く、しかしデザイン手法については相通じる部分もある模様。
トランクリッドには現行Mシリーズにも似た形状を持つトランクリッドスポイラーが装着され、テールランプは珍しく「横長」ではなく厚みのあるデザイン(最近のBMWは、車両をワイドに見せるよう、横長のテールランプを採用している)。
さらにテールランプの発光グラフィックは現行BMWのいずれとも似ておらず、下辺ではなく上辺が光るように見えます。
加えてテールランプ中央にはBMWのいくつかのモデルのバンパー下部両端に採用されるディティール(モデルによってちょっとづつ異なる)がアレンジされているように思われ、フロントともどもランプが新世代に移行するであろうことも予想することができます。
そのほか、リアバンパーの下半分が「ブラック」となっていますが、これはおそらく車体をウエッジシェイプに見せるため。
最近のBMWは、クーペモデルについて「尻上がり」に見せる方向性を採用しているようで、新型4シリーズにおいても、サイドウインドウのグラフィックを(これまでと)変更することにより、ウエッジシェイプを強調しているように思えます。
さらに今回の画像では、大きなテールパイプ、リアディフューザーを確認でき、ぐっとスパルタンな印象を受けますね。