| BMWはEV普及のために大きなコスト削減策を取り入れた |

さて、新型BMW 5シリーズのリークに続き、中国からBMWの新型EV、iX3の外観や装備、スペックが流出。
iX3はX3のプラットフォームを流用したピュアEVで、i3のように「完全新設計」ではないのがミソ。
おそらくBMWは「i3は専用設計を持っていたのでコストが高くなりすぎ、そのために価格競争力がなかった」ということを痛感したのだと思われ、今度は一転して「コストを抑える方向」で電気自動車を作ってきたのだと推測できます。
ちなみにBMW i3は日本でカーボン繊維を生産し、それを北米に運んで成形し、さらにドイツへ輸送した後にアッセンブリするという「完成までに相当に長い動線」を辿ることになっていますが、そういった意味では素材や設計以外にもコストの掛かったクルマ。
ただ、iX3では既存プラットフォームを使用して中国(の合弁企業で)で生産する」という極端なコスト削減を行っていて、同じEVであってもi3とiX3とはかなり対象的な性格を持っています。
なお、このiX3については、おそらくオフィシャルと思われる画像も出回っていて、今回のリーク画像と一致する点も多く見られるようですね。
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やっぱり誰も興味ないと思うが、BMWの新型EV、iX3がフルヌード状態でリーク!誰か気にしてやって・・・。
| なおiX3の製造は中国、そしてこれを世界中に輸出する計画を持っているようだ | BMW iX3のオフィシャルフォトと思われる画像がインスタグラム上にてリーク。これはインスタグラアムアカウント、co ...
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リアには中国語エンブレム
そして車体後部を見ると、リヤハッチ上にはおそらく(解像度が低く確信は持てないが)iX3を行う中国の企業、「華晨宝馬」のロゴ。
これはBMWと、その中国におけるパートナー企業、 華晨汽車(BRILLIANCE)との合弁会社の名称で、「華晨」と、BMWの中国語表記である「宝馬」とを組み合わせたもの。

こちらは各部の仕様ですが、キドニーグリルはシルバーとブラック、そしてそれぞれにエレクトリックブルーのアクセントが入るものとそうでないものとが用意される模様。※i3やi8に採用されるエレクトリックブルーの評判が意外や良くなかったのかも
それはサイドのアクセントにおいても同じようですが、おそらくはリアディフューザーのカラーもこれにシンクロするものと思われます。
さらにウインドウモールにもシルバーとブラックとが用意され、これはBMWの通常ラインアップと同じ構成でもありますね。

こちらはスペックシート。
これによると、全長4,746ミリ、全幅1,891ミリ、全高1,683ミリ、車体重量は2,725kg。
最高速度は180km/h、定員は5名と記されています。

現在のところBMWはiX3について発表のタイミングを公開していないものの、中国側にて詳細な資料があるということは、もう間もなく発表されると考えていいのかも。
なお、生産は上述の通り中国で行われるため、これが世界中に輸出されることに。
しかしBMWも「中国品質」が世界に通用するかについて確信が持てないと思われるため、中国以外での販売は「様子を見ながら」となるかもしれませんね。