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ちょっと待って・・・!BMWロゴは「プロペラと空を意味してない」とBMWが公式に否定。今までボクが信じてたのは何だったの

投稿日:2020/05/15 更新日:

| BMW「90年間、その通説を否定してこなかったのもまた事実だ」 |

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世の中には「常識が覆る」ということがままありますが、BMWが90年間隠してきた衝撃の事実を公開。

それは「BMWのエンブレムは、航空機エンジン製造会社であったことを示すプロペラをベースとし、青い部分は青空、白い部分は雲を表している」というのは実は間違いである、というもの。

あ、いや、今更そんなこと言われても・・・と気が動転してしまうほどのインパクトではありますが、これはBMWが公式コンテンツにて、BMWグループ・クラシック アーカイブ・ディレクターであるフレッド・ジェイコブス氏の言として紹介しています。

BMWは半ば公式にプロペラマークを認めてきた

BMWはつい先日、「新しいエンブレム」を公開していますが、今回公開されたコンテンツは今までの「通説」に区切りをつけ、新しい時代に進むためのものと考えても良さそう。

そしてにしても今までぼくが信じてきたものは何だったんだろう、という思いです(もう何も信じられない)。

プロペラか否か。BMWロゴに関するこの議論は、何十年も前から繰り返されてきました。しかし、実はそれもすべては宣伝のためだったと言います。ここでは長年真実が明かされなかったBMWロゴの意味と由来、そして今回の新たなロゴに反映されたブランドのヴィジョンについて知ることができます。

BMW

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なんだと・・・!

ここでBMWの説明をざっとかいつまんで紹介するとこういった感じとなります。

  • BMWは1917年に、南ドイツ・バイエルン州の州都ミュンヘンで航空機エンジンを製造していたメーカー「Rapp Motorenwerke(ラップ発動機製作所/1913-1917)」が改称されて誕生
  • その際にラップ発動機製作所のロゴを”プロペラマーク”に変更したものを作成、登録

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  • このロゴの外周は二本のゴールドライン、その内側にはBMWのロゴが配置され、BMW本社所在地のバイエルン州を象徴する白と青が採用(BMW=バイエリッシェ・モトーレン・ヴェルケ/Bayerische Motoren Werke GmbH=バイエルンエンジン製造会社の略)
  • しかし当時の商標法では民間企業が州の紋章を使用できなかったので、州法とは逆の並びで青と白を再現

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なるほどというところですが、話はこれからです。

ちなみに、バイエルン州の旗はこちら(バイエルンの君主たちは、これをベースにした紋章を作成し、使用している)。

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ただ、話はここで終わらず、BMWによる説明を引き続き見てみましょう。

  • BMWは1929年以降、回転するプロペラとBMWロゴを重ね合わせた図案を持つ広告をいくつか出稿(下の画像)
  • これはBMWの持つ技術力の高さとルーツを周知させるためだった
  • この広告がもとになり、BMWのロゴは「プロペラをモチーフにした」という解釈が生まれた

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BMWエンブレム=プロペラ説発生の張本人はBMWだった・・・!

  • その後1942年にはBMWが「Flugmotoren-Nachrichten(航空機エンジンニュース)」という自社の出版物に、BMWロゴが回転するプロペラであることを裏付ける記事を掲載

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つまりは1927年の広告によって発生したBMWエンブレム=プロペラ説を自ら認めたことになり、BMWいわく「都市伝説としてそれが正当化されるようになった」。

BMWロゴのストーリーは伝説に基づいており、その伝説は今も生きています。「BMWは長い間、BMWロゴがプロペラであるという通説を正そうとはしませんでした」とBMWグループ・クラシックのフレッド・ジェイコブズは認めます。しかし、この専門家は「BMWロゴがプロペラを表しているという伝説にこだわるなら、それも間違いではありません」ともコメント。「厳密に言うと、BMWのロゴがプロペラに由来するという解釈は正解ではありません。しかし、90年もの間繰り返し語られてきたこの解釈が、やがて都市伝説としてある程度正当化されるようになったのも事実なのです」。

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ちなみにこのBMWロゴが最初に採用されたのは1923年に発売された「R32(バイク)」だそう。

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なんともスッキリしない説明ではあるものの、BMWロゴはもともとプロペラをモチーフにしたものではなく、その前身の会社のロゴとバイエルン州のカラーをアレンジしたもので、後に「宣伝のため」航空機と関連付けた広告を作成したところ、プロペラがモチーフという解釈が広がり定着してしまったということになりますね。

ぶっちゃけて言えば、「信じたければプロペラ由来説を信じてもいいが、それは正しくない」というのがBMWの今回の主張であり、今まで信じてきたものがガラガラと音を立てて崩れてしまったのもまた事実。

なお、BMWは下の画像のように新しいロゴを発表していますが、これまでの黒い部分がなくなって透明に。

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これについてBMWは「開放性と明確性を表した」と語られています(BMWは改めて社名の由来も公開)。

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自動車メーカーのエンブレムには「謎が解明されていない」ものも

そして自動車メーカーの中には、そのエンブレムが有名であるにもかかわらず、そのルーツが「創業者しか知らない」というものも。

代表的なものはフェラーリの「跳ね馬」で、これには通説があり、しかしその実際は「エンツォ・フェラーリが墓場まで持っていった」ので完全なるナゾ。

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そしてもうひとつ有名な「その由来がわからないエンブレム」はシボレーのボウタイ。

ボウタイエンブレムについてはシボレー(GM)のサイトでその複数の由来が説明されていて、ひとつは「パリのホテルにある壁紙からインスピレーションを得た」。
そして2つ目が「家族とのディナー中に思いついた」、そして3つ目が「新聞に掲載されていた製品に採用されるロゴから着想を得た」。

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これら3つの説についてはそれぞれ信憑性があるものの、いずれも「決定打」に欠け、つまりフェラーリと同じで「事実が確認できず、もはや永遠の謎」となったエンブレムということになりますね。※ボウタイエンブレムは1913年に初登場。いずれの説でも考案したのはシボレー共同創業者のウィリアム C.デュラントで共通している

そしてBMW「Mカラー(ブルー、パープル、レッド)の由来も謎であり、これについてもBMWから「実は・・・」と公的に語られる日が来るのかもしれません。

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VIA:BMW

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JUN

興味の範囲が広く、猫、小説、映画、音楽、腕時計、クルマなど。 酒、タバコ、ギャンブルは一切しません(ある意味では自分の人生そのものがギャンブル)。 いま欲しいクルマはアルピーヌA110。

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