| 同じクルマなのに駆動方式でこうも違う結果が出るとは |
さて、Carwowが「メルセデスAMG A45S 4MATIC+」と「BMW M8コンペティション」とのドラッグレースを実施し、その様子を動画で公開。
方や「もっとも小さなAMG」、方や「Mモデルのフラッグシップ」なので、本来であれば勝負にならないと思いがちですが、その結果たるや意外なものに。
ここでその内容を見てみましょう。
そのパワー差は「200馬力以上」
まず、メルセデスAMG A45S 4MATIC+は「4気筒エンジン史上最高」の421馬力を発生。
駆動方式は4WDですが、駆動力のほとんどを後輪のみに振り分けて「ドリフト」を行うことも可能です。
トランスミッションは8速DCT、0-100km/h加速は3.9秒、車体重量1,550kg、日本での国内販売価格は790万円に設定されています。
ただしこのクルマの恐ろしいところは「加速だけ」ではなく、サーキットを走らせても非常に速いということで、つい先日にはニュルブルクリンクにて7:48というタイムを記録していますね。
-
【動画】メルセデスAMG A45Sがニュルにて7:48を記録!ついに2リッターハッチでもフェラーリ599やランボルギーニ・ムルシエラゴ等ちょっと前のスーパーカーと同等のタイムを記録するまでに
| 技術の進歩とは恐ろしい | さて、メルセデス・ベンツは4気筒エンジンを搭載する量産車史上最高出力を持つ「メルセデスAMG A45 S 4MATIC+」を発表していますが、今回はおなじみSport ...
続きを見る
一方のBMW M8コンペティションは4.4リッターツインターボエンジンを搭載し、出力は625馬力。
トランスミッションは8速AT、駆動輪は4WD、車体重量1,885kg、0-100km/h加速は3.2秒、その価格は2433万円に設定されています。
-
BMW M8/M8コンペティションが日本でも発売。8シリーズに比較して「320i一台分」の価格差は納得できるか?その詳細を見てみよう
| 値下がり率もM8のほうが低いと思われ、M8は割高とは言い切れない | BMWジャパンが「M8」「M8コンペティション」を日本国内にて発表。つい先日もX7、新型7シリーズ、X3 M/X4 Mを発売し ...
続きを見る
こちらはニュルブルクリンクにて、7:32.79というタイムを記録し、BMWとしてはM4 GTSに次ぐ歴代2位に輝いています。
-
【動画】BMW M8がニュルにて”BMW歴代2位”のタイムを記録!BMWはついに「ターボ+8速AT+4WD」という”勝利の方程式”を確立か
| 重量1,885kgのクルマがこのタイムを出せるとは驚きだ | さて、おなじみSport AutoがBMW M8コンペティションをニュルブルクリンクへと持ち込んでタイムアタックを行い、7:32.79 ...
続きを見る
ゼロヨンを走ったらこうなった
そして実際にゼロヨンタイムを競うことになりますが、BMW M8コンペティションは直線加速において「駆動力を後輪に100%振り分けてFR化」することが可能であり、FR時のタイムと4WD時のタイム両方を計測しています。
まずはFR状態でAMG A45S 4MATIC+と勝負を行いますが、「え?」というくらいA45Sと引き離されることに。
FR状態といえどそこまで遅いはずはなく、改めてA45Sの速さには驚かされますね。
なお、FR状態のBMW M8コンペティションのタイムは12.7秒。
メルセデスA45S 4MATIC+は12.1秒なので、かなり速いタイムと言って間違いのないレベル。
そして次は4WD状態でのゼロヨン加速。
なんとタイムは11.0秒にまで向上しており、1.7秒も短縮したということになります。
同じ車であってもFRと4WDとではここまでタイムが異なる、というのはちょっとした驚きでもありますね。
その後はブレーキングテストも実施しており、その結果は「ほぼ同等」。
4WD状態のM8コンペティションの加速には敵わないものの、FR状態のM8を軽く凌駕し、かつ同等のブレーキ性能を持つA45 Sはまさに驚異的なクルマと言えるかもしれません(しかも価格は1/3以下。中古が出回って価格が下がれば狙ってみたい)。
VIA:carwow