
| M4 CSLはリアシートが外され、100キロレベルの軽量化が行われるもよう |
M3ツーリングの実現にはじつに20年を要している
さて、BMW M部門のCEOを務めたマーカス・フラッシュ氏が独メディアのインタビューに答え、M部門の将来、そしてM4 CSL、M3ツーリング等について詳細を語ることに。
なお、マーカス・フラッシュ氏は現在後任のフランク・ファン・ミール氏に業務を引き継いでいる最中ですが、同氏の新しい職務はなんと(現在はBMWグループの一部である)ロールスロイスのCEO、とのこと。
そして同氏はこの数年間、M部門にとっては「激動」の時代であったと述べ、まずはM部門とモータースポーツ部門の統合、そしてM部門の再ブランディングが必要であった、とも。
M部門内ではいくつかのコンセンサスが取れていなかった
マーカス・フラッシュ氏によれば、M部門がどうエレクトリック化に向かうのかが明らかではなかったといい、その方向性は社内の多くの人々にとって周知されておらず、よって部門内は矛盾だらけであり、それを統一することに多くの時間を費やしたもよう。
そのためかライバルであるメルセデスAMGに(エレクトリック化で)遅れを取ったことは否めず、しかし間もなくピュアエレクトリック版のMモデルが登場する、とのこと。
これについては2つあり、ひとつは「i40 M50(ネーミングがややこしいな・・・)」、そしてiXのMモデルになるもよう。
加えて、さらに高性能な「エレクトリックMモデル」のコンセプトが控えている、とも述べています。
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参考までに、Mモデルについてはこれまで「モータースポーツと密接に関連していなくてはならない」としてM3やM4では(多くのカテゴリで使用できない)4WDモデルの投入を見送ってきたという経緯があり、しかし現行M3/M4では「はじめて」4WDが投入されています。※さらにははじめてM3ワゴンが登場し、バイク(BMWモトラッド)にもMモデルが設定されるなど、この数年は大きく「M」が変化している

M4 CSLは大幅に軽量化
そしてマーカス・フラッシュ氏はM4 CSLについて、現在プロトタイプのスパイビデオやスパイフォトが出回ったり、数々の予測がなされていることから「隠すことは意味がない」「公然の秘密である」ともコメントし、つまりM4 CSLの発売を認めることに。
ただしその詳細についてはまだまだ口を閉ざしていて、しかし「100キロレベル」の軽量化を目指して開発が進められ、リアシートを取り払うことについても触れています。
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M3ツーリングは「そもそも予定になかった」
そして面白いのがM3ツーリングについての裏話。
これについてはそもそも発売する予定がなかったといい、BMWの戦略にも含まれていなかったといいます。
ただし一部のBMWの有志が試作車を作り、その出来が非常に良かったために「発売にGOサインが出た」とも。
なお、M3のワゴンボディについては実現までに20年を要したとされ、古くはE46世代のM3にツーリングの試作車が作られたことがあるそうで、しかしその際は上層部が開発を許可しておらず、結果的に今まで発売がなされなかったようですね。

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