｜ まさかこんなに早くテスラ・モデル3が負ける日が来るとは思ってもなかったな ｜
ただし価格や最高速、航続距離においてはモデル3のほうが優位性を持っている
さて、Carwowが「テスラ・モデル3パフォーマンス」と「BMW i4 M50」との加速競争動画を公開。
ぼくとしてはテスラのクルマは「加速では無敵」だと考えていたものの、今回の動画を見るに、ほとんどのレースでテスラ・モデル3パフォーマンスが敗北を喫しており、正直「まさか・・・」といった驚きを感じています。
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数字上ではテスラ・モデル3のほうに利があるが
まずは両者の数字的なところを見てみたいと思いますが、テスラ・モデル3パフォーマンスはデュアルモーターを搭載する4WD（AWD）で、出力は推定で479馬力（テスラは出力を公開していない）。
搭載されるバッテリーは推定で75kWh、一回の満充電あたり航続可能距離は567km（WLTP）、0-100km/h加速は3.3秒、最高速は261km/h、価格は717万3000円となっています。
ボディサイズは全長4694ミリ、全幅1840ミリ、全高1443ミリ、ホイールベースは2879ミリミリ、車体重量は1847kgというスペックを持っています。
そして対するBMW i4 M50につき、こちらはデュアルモーターによるAWD（4WD）で出力は544PS、バッテリー容量は非公開、一回の満充電あたり航続可能距離は510km（WLTP）、0-100km/h加速は3.9秒、最高速は225km/h、日本での価格は未定です（欧州だとだいたい990万円くらい）。
ボディサイズは全長4783ミリ、全幅1852ミリ、全高1448ミリ、ホイールベースは2856ミリ（驚くほどテスラ・モデル3に近い）、車両重量は非公開。
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実際に走ってみたらこうなった
そして両者がドラッグレース（1/4マイル）を走ってみた結果ですが、スタートはほぼ互角なるも、そこからわずかにBMW i4 M50がリードを築き、その後僅差でゴール。
その差0.1秒となっていて、BMWのほうが「伸び」に優れるようにも見えます。
その後は時速30マイル（48km）からのローリングスタートを試していますが、i4 M50が最後に全力で追い上げたものの、テスラ・モデル3パフォーマンスはすぐに引き離し、BMWに車1台分以上の差をつけてゴール（これがテスラ・モデル3パフォーマンスの唯一の見せ場）。
そして時速50マイル（80km）からのロールレースで、BMWの高速走行におけるアドバンテージが如実に表れ、スタートでテスラ・モデル3パフォーマンスがやや先行するものの、BMW i4 M50はこれにすぐに追いつき逆転勝利を収めています。
ちなみにブレーキングテストはテスラ・モデル3パフォーマンス、BMW i4 M50とでは「ほぼ互角（モデル3のほうがやや制動距離が短いようだ）」。
テスラ・モデル3パフォーマンスが加速競争でBMW i4 M50に勝てなかったことは驚きではあるものの、価格・出力ともに優位性を持ち、そして「M4に最も近い性能を持つエレクトリックBMW」であるBMW i4 M50に対し「肉薄」したことはむしろ誇るべきなのかもしれませんね（しかもBMWは100年以上の歴史を持つ、世界有数の技術を持つ自動車メーカーでもある）。
BMW i4 M50とテスラ・モデル3パフォーマンスとが加速やブレーキングを競う動画はこちら
参照：carwow