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アルピナがもっともハードコアだった時代のサラブレッド、B7ターボ/1が競売に。当時のM6より遥かに速く高価、世界最高峰のスポーツクーペという呼び声も

投稿日:2022/12/02 更新日:

アルピナがもっともハードコアだった時代のサラブレッド、B7ターボ/1が競売に。当時のM6より遥かに速く高価、世界最高峰のスポーツクーペという呼び声も

| アルピナの自信のあらわれなのか、アルピナストライプも他のモデルより大胆に表現されているようだ |

生産されたのはわずか110台、希少性も十分に担保されている

さて、ぼくが死ぬまでには絶対に乗らねばならないと考えているクルマ、「アルピナ」。

もともとはBMWのチューナー、そしてその後はメーカーにまで発展し、現在はBMWグループの一員として迎えられるまでとなっています。

その起源は1960年代初頭、ドイツのブーフローエにあるタイプライター工場の別棟ではじまったとされ、趣味の延長にて自身のBMWをチューンし、そのクルマでモータースポーツに参戦し好成績を収めたことから本格的にチューニングビジネスへと乗り出しています。

その後はBMWから未組立の車体やパーツの供給を受け、自身にて改良を加えて自動車の製造を行うようになり、1983年にはドイツ連邦運輸省から自動車メーカーとしての認可を受けるまでにビジネスを拡大することとなったわけですね。

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アルピナB7ターボクーペはこんなクルマ

そして今回オークションに登場するB7ターボクーペは、アルピナ初のBMW6シリーズ用フルコンバージョンであり(まだこのときは自動車メーカーとしての認可を受けていない)、発売されたのは1978年。

630CSiに搭載されていた3.0リッター6気筒エンジンをターボチャージャーによって加給し、さらにはビルシュタイン製サスペンション、ベンチレーテッド・ブレーキディスク、専用デザインのボディキット、アルピナ製のマルチスポークホイールなどが組み込まれ、このB7ターボはマニアの間で今もなお高い人気を誇っているようですね。

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1982年にBMWが6シリーズ(E24/1)のエンジン・アップデートを発表した際、アルピナはBMWの工場から提供されるエンジンの性能をさらに向上させるべくBMWと綿密な打ち合わせを重ねたといい、アルピナはその後間もなく、専用に開発された3.5リッター・ターボ・エンジンを搭載し、334psを発揮するB7ターボ/1を発表しています。

B7ターボ/1は、ツーリング志向の強かったBMW版6シリーズとは対照的に、ゲトラグ製5速マニュアル・トランスミッションを搭載した真のドライバーズ・カーだという位置づけであり、この頃からアルピナは「BMWには(コスト的成約があって)できないこと」をやるという棲み分けがなされるようになったのかもしれません。

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実際のところ、1986年にはBMWのモータースポーツ部門、M社からM635CSi/M6が発売されたものの、アルピナB7ターボ/1より大幅に遅く、価格も安く設定されており、アルピナが「数」ではなく「質」を追求していたということもわかります。

ちなみにこのモデル特有なのか、アルピナストライプが他のアルピナ、現在のアルピナに比較するとずいぶん大胆に再現されているようにも見えますね。

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アルピナB7ターボ/1の生産はわずか110台

このアルピナB7ターボ/1は、1984年4月から1987年8月まで110台が生産されたうちの58台目で、1986年9月にBMWの正規ディーラーであるオートハウス・ウンターバッハ社を通じて、ドイツ・デュッセルドルフ近郊の最初の登録オーナーに新車で引き渡されたという記録が残ります。

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付属するアルピナのオーダーシートには、ダイヤモンドブラック塗装とブラックレザーの組み合わせが記載されており(現在でもそれを維持している)、オプションとしてはアルピナグラフィック、レカロスポーツシート、電動サンルーフ、25%のロック率を持つディファレンシャル、電子ヒーター付キャビンガラス(グリーンティント)など。

3.5リッター直列6気筒ターボエンジンは、ナンバーズマッチングがなされており、つまり「積替えなし」。

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登録書類によると、この車は2015年11月までドイツに留まり、少なくとも2人の記録的なオーナーの下で走行距離を重ねており、現在のオーナーは2015年にこのアルピナB7 ターボ/1を購入してスイスに輸入し、取得したのちには約200キロメートルだけ走行距離を増やした、とのこと。

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アルピナB7ターボ/1は、真のサラブレッド・スポーツカーを生産していた時代のアルピナの中においても、極めて強力かつ希少な存在であり、贅沢さと実用性、そして性能を理想的に融合させた、まさに世界最高峰のスポーツクーペという評価がなされており、コレクターにとっては「ぜひ手に入れておきたい一台」ということになりそうですね。

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参照:RM Sotheby’s

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