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BMWが最高速300km/hオーバーのスーパーセダン「M3 CS」発表!M4 CSL譲りの550馬力エンジンを搭載。限定販売なるも台数については公表されず

BMWが最高速300km/hオーバーのスーパーセダン「M3 CS」発表!M4 CSL譲りの550馬力エンジンを搭載。限定販売なるも台数については公表されず

| エアロパーツもM4 CSLゆずり、しかし「L」の文字はつかず |

リアシートを残すなど、M3 CSでは実用性にも配慮

BMWがかねてよりウワサとなっていた「M3 CS」を発表。

BMWはE9時代よりCSを何度か設定していますが、この最新のM3 CSは「CS初の4WD(xDrive)」を採用していることが大きな特徴です(FRも選択できる)。

なお、搭載されるエンジンはおなじみ3リッター直6ツインターボ”S58”で、なんとM4 CSLと同じ550馬力を発生させます。

それでも「CSL(コンペティション、スポーツ、ライト)」ではなく「CS」を名乗るのは、4ドアであるということから、軽量化最優先ではなく快適性と実用性を(ある程度)残したからなのかもしれません。※M4 CSLとの差別化、4WDの採用も関係していると思う

BMWジャパンがM4 CSLを発売!ただしその台数は25台のみ、価格は2196万円。購入するには抽選への申込みが必要、なお本国仕様のリップは外されるようだ
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新型BMW M3 CSはこんなクルマ

そこで新型M3 CSを見てみると、エンジン出力はベースとなるM3コンペティション比+40馬力、しかしトルクはM3コンペティションと同じ650Nmのまま。

トランスミッションはZF製の8速ATを装備しています。

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全輪駆動モデルだと0-60マイル(96km/h)加速3.2秒を誇り、これはM3コンペティションxDriveよりコンマ2秒速い数字で、Mドライバーズパッケージを標準装備するために「250km/h」の紳士協定にとらわれることはなく、よってその最高速度は303km/hをマークします。

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ボディに装着されるエアロパーツはM4 CSLゆずりのアグレッシブなデザインとなっていますが、ボンネット、フロント・スプリッター、エアインテーク、ドアミラーキャップ、リアディフューザー、トランクリッドスポイラー等にカーボンファイバーを使用することで約34kgの軽量化を達成しており、インテリアだとセンターコンソールやトリムストリップ、シフトパドルにもカーボンファイバーが採用されます。

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サイレンサーにもチタン製が採用され、これによっても軽量化がなされている(上述の-34kgに含まれる)、とアナウンスされています。

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バーチカルキドニーグリルのフレームにはレッドのアクセントが用いられ・・・。

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サイド、そして・・・。

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リアのM3、そしてCSエンブレムにもレッドアクセント。

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今回公開されたオフィシャルフォトの車両に採用されるボディカラーはBMWのパーソナリゼーションプログラム「インディビデュアル」にラインアップされるシグナルグリーンですが、ブラック・サファイアとブルックリン・グレー、フローズン・ソリッド・ホワイトも用意される、とのこと(もちろん他のボディカラーも選択できるものと思われる)。

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BMWのレーシングカーをイメージした、そしてM4 CSL、M5 CSにも採用されるイエローのデイタイムランニングライトを備えますが、これは国や地域によっては違法なので、設定によるカラー変更ができるものと思われます。

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M3CSにのブレーキローターにはカーボンセラミック製が採用され、鍛造ホイールのサイズはフロント19インチ/リア20インチ(カラーはマットブラックもしくはブロンズ)、装着されるタイヤはフロント275/35 ZR19、リア285/30 ZR20のミシュランパイロットスポーツカップ2。

なお、ボンネット上の「カーボンファイバーを残したペイント」はM4 CSLと同様の仕上げを持つ部分ですね。

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さらにはリアディフューザーや・・・

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トランクリッドスポイラーもカーボンファイバー製。

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新型BMW M3 CSのインテリアはこうなっている

そしてこちらは新型BMW M3 CSのインテリア。

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ムジェロ・レッドのアクセントが効果的に用いられ、シートのシェルにはカーボンファイバーが使用されるなどレーシーな雰囲気も。

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なお、特筆すべきは「(M4 CSLとは異なって)リアシートが残されていること」。

4ドアなので当然と言えば当然ではありますが、しかしM3 CS同様のハードコアセダンであるジャガー XE SVプロジェクト8やアルファロメオ・ジュリアGTAmは「リアシートを備えておらず、ここはBMW内でも「リアシートを残すかどうか」という議論がなされたのかもしれません。※ただしM3 CSでは後部座席のエアコン吹き出し口、コントロールパネルが取り外されている

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それでもリアシートを残したのはBMWの良心だと捉えていて、かつBMWは先代M3 CS、M5 CSでもリアシートを残しているので、ここは実用性そしてM4 CSLとの差別化を考慮した場合、「残すべき」だとBMWが判断したものと思われます(ジャガーXE、アルファロメオ・ジュリア、M5とは異なり、M3の場合はM4というクーペモデルを持っている)。

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そのほか、装備としてはシートに電動調整機構とヒーターが備わること、おなじみイルミネーション付きの「CS」バッジを備えること、シート表皮がメリノ・レザーであること、「M3 CS」刻印付ドアシルプレート、アルカンターラ製ステアリングホイール、Mカラーシートベルトなどがアナウンスされています。

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なお、BMWは、M3 CSについて「限られた台数で生産する」とだけ述べており、正確な台数については言及せず。

全世界でわずか1,000台しか製造されないM4 CSLよりは「多くなる」とも言われていますが、現時点では日本での価格や発売についてもアナウンスがないため、続報を待つしかなさそうです。

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参照:BMW

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