
| クルマとファッションとには密接な関係がある |
よく「予算これくらいで、オススメの車はありますか?」と聞かれます。
都度都度お答えするようにはしていますが、すぐに思いだせない車もあり、自分自身の備忘録としてもここに価格帯別にまとめてみます(完全に自分の基準となっています)。
なお、ぼくの基準としては「恥ずかしくない、もしくは見栄が晴れる(見栄っ張りなので)、楽しい」というもの。
新車/中古車両方が入りますが、ぼくが実際に「買う」ことを前提としているので維持が難しいもの(パーツがない、輸入元/メンテ先がすでに無い、あまりに年式が古い等、要は現時的では無いもの)、壊れやすくギャンブルに近いものは除外。
実際にこれまで所有したり、年間50台程度試乗したり、購入を検討して調査してきた中からの選択が多くなっていますが、逆に調査不十分なものもあるかと思われるものの、考えうる限りのものをピックアップ。
なお記載する金額は「おおよその乗り出し金額」となっています。
加えて、年式や性能に比べて高くなっている車(90年代の国産スポーツカーなど)は除外。
割高な車を購入する意味はありませんし、そういった相場は早晩崩れるので購入の対象外と考えています。
加えて、「この車に乗るときのファッションはこうだ」というオススメも(思いつくものは)あわせて記載。
車と、その車に乗る時のファッションは切っても切り離せないものと考えており、やはり車の雰囲気にあった服を着たり持ち物を持ったりする必要があると思いますし、そもそも車を選ぶこと自体が自分の嗜好をそのまま反映させているので、車と同様、趣味性の強いファッションという分野と一緒に考えるのが妥当ではないかと思うのですね。
予算300-400万円だとこんなクルマ(新車・中古車)を購入できる
というわけで、「予算300-400万円」編。
この価格帯はかなり微妙なところで、選択内容として新車もしくは高年式の中古車が中心となっています。
価格だけを考えると「新車時は1500万円くらいだったが今は400万円で購入出来る(一見お買い得)」ものも市場にたくさんありますが、その場合、該当の車は当然かなりの年月を(新車登録から)経ていることになり、経年分だけ壊れるリスクが大きいと考えるわけです。
新車時に高額な車は当然修理費用や部品代も高く、そういった車に対して(いかに年月を経て安くなっているにしても。言い換えれば過ぎた時間はリスクとも考えられる)400万円も支払うのはぼくとしてはあまり許容できるものではなく、400万円という金額を払うのであれば、壊れる心配の少ない高年式の中古車もしくは「売るときにあまり値下がりしない」新車をメインに考えます。
アルピナB3 3.3(中古)
E46世代のアルピナですが、あの超高価なアルピナも中古だと330万円程度に。
アルピナは非常に高い精度で組み立てられており、アルピナだと少し前の車でも安心だろうと考えています。
できればブルーもしくはグリーン、当然アルピナ特有のラインが入った個体を狙いたいところ。
何に乗ってるの?と聞かれたときに「アルピナ」と答えるときの優越感はハンパなく、たとえアルピナを知らない女性相手だったとしても「モテ車No.1」のBMWとその目に映るので問題はナシ。
年式は古くとも、その分アルピナの上質な仕上げがカバーしてくれるのでこちらも無問題。
クーペ、セダン、ワゴンがありますが、タマ数が少ないので出てきたものを選ぶしかなさそうです。

アルピナに乗る際はやはり育ちの良さをアピールしたいもの。
アルマーニのニットあたりで上品に決め(できればエンポリオ・アルマーニではなくジョルジオ・アルマーニ)、シューズはベルルッティ。
ローファーでもレースアップシューズでも良いですが、紐靴の場合は絶対に内羽根式をお薦め。
レザーのトートバッグを持つのも良いですね。
なお、グレーやブラック、ネイビーといったダークな色調が好ましいと考えていますが、ソックスなど1~2点カラフルな差し色があると良さそうです。
アルピナはドイツ、アルマーニやベルルッティはイタリアのブランドですが、やはり「BMWではなくアルピナ」という選択を行う以上、ベタなドイツブランドは避けたいところ。
メルセデス・ベンツGLA(中古)
メルセデス・ベンツは相当に新車販売のノルマがきついのか、新型車でもすぐに自社登録と見られる中古車が市場に出てくるのが特徴。
走行10キロ台の選択肢も多く、この状況では新車を購入するメリットはほぼ感じられないので新古車を狙います。
それでもGLAだと350万円程度で購入でき、しかしGLAは結構大きく立派な車体なので「いかにもベンツ」という感じがありますね(できればグレードは”オフロード”を狙いたい)。
なおかつSUVということで豊かなライフスタイルを感じさせ、まず350万円で購入した車に見えないのもいいですね。
燃費も良く、維持費のかからない優秀な車です。

メルセデス・ベンツに乗るからにはやはりカッチリしたファッションが良さそうです。
ただしGLAというアクティブな車である以上、ある程度のラフさも欲しいところ。
ドイツブランドだとヒューゴボスがありますが、ちょっと硬すぎるかなという感じで、ご近所さんでもあるオーストリアのブランド、ヘルムート・ラングがお薦め。
ただし日本で人気のあるモード系寄りではなく、カジュアルっぽいスタイルが良いですね。
靴にはマウンテンブーツ(ディエッメなど)やトレッキングブーツなどちょっとゴツイものが合いそうです。
ブッテロのモンキーブーツ、レザースニーカーもナイスな選択だと言えます。
フィアット500X(新車)
フィアット500Xはまだ発売されたばかりの車で、中古市場にはほとんどタマがなく、そのためどうしても新車という選択に。
ただし、装備を考えると新車価格でも「割安」と考えられ、新車で購入しても十分に納得出来る価格(380万円くらい)ですね。
見た目が個性的で、まず安っぽくは見られることがない車。
女性ウケもすこぶる良いと考えられます。
フィアット500Xは若々しくエネルギッシュな車ですので、ここはやはりイタリアンカジュアルがお薦め。
ディーゼル、GASあたりであまり汚くない、そしてヤンキーっぽくないものを選ぶと良さそうです(もともと汚いものやヤンキーっぽいものが多いブランドではありますが)。
シューズはディーゼルのスニーカー、「エクスポージャー」が理想です。
マツダCX−3(新車)
こちらもフィアット500X同様のSUVですがかなりリセールが強力な車。
ただしマツダの割には以外と高く(350万円くらい)、フィアット500Xと同じ装備にするとフィアット500Xを超える価格に。
ただリセールはこちらの方が上でしょうね。

マツダという堅実なメーカーの車ではありますが、CX-3はそのラインアップの中でもかなりフレッシュな存在だと思います。
ちょっとハメを外したくらいがちょうどよいと思われ、アウトドアテイスト満載のドメスティックブランド、ホワイトマウンテニアリングの中でもさらにデザイン性の高いものが良さそうです。
ただし柄物ではなく単色のものを組み合わせるのがいいかもしれません(ホワイトマウンテニアリングの柄物は個性が強く難しい。柄物を選ぶのであれば一点だけか、もしくは上下同じ柄を選択)。
マツダ・ロードスター(新車)
結構気に入っているマツダ・ロードスター。
ただし新車だとオプションなどを入れると380万円程度になってしまい、「ロードスターも高い車になってしまったなあ」とつくづく感じます。
ロードスターはリセールが高く、これも新車で購入してもさほど損をしない車ではありますね。
ハマって改造してしまうとお金のかかる車ですが、ノーマルで乗る分には維持費の安い車です。

新型マツダ・ロードスターはかなりオシャレな車だと考えています。
そして走り系の車であることには違いなく、しかしトヨタ86やホンダ・シビック・タイプRにて述べたような「あえてファッションには気を使わない路線」とはちょっと異なり、オシャレが必要だとも思います。
ただ、オラお洒落すっぞ!みたいな気合の入ったものはNGと考えており、ドメスティックブランドでデザイン性が高く、シンプルで誰にでも着やすい、そして組み合わせも容易なAKMが良さそうですね。
AKMは若者からオッサン向けまで幅広く年代をカバーするのが特徴で、そのためマツダ・ロードスターのようにこれもまた幅広い年代のオーナーが居る車にはマッチするのではと考えています。
若者はレザーブーツで背伸びを、オッサンはイタリア製のスニーカーで軽やかさを出して欲しいですね。
プーマ✕アレキサンダー・マックイーンのような、スポーツメーカー✕デザイナーズブランドのコラボモデルでもOK。
ミニクーパーS(新車、F56)
3ドアハッチバックのミニクーパーS。
オプションと諸経費を入れるとギリギリ400万円ですが、逆にミニクーパーSにこれ以上の金額を出すというのも考えもの(他に有用な選択肢がある)。
よって新車でもオプションは最小限に抑えたいものですが、長く乗るならばレザーシートなど満足度の高い、しかし高額なオプションを入れるのもアリですね。
売却価格が高く、周囲のウケも非常に良い車。

ミニというとやはりタイトなファッションが似合いそうです。
となるとやはりジーンズはヌーディージーンズで、しかも最も細い「タイト・ロング・ジョン」を激しく推薦。
このジーンズはライズが低く、そこからパンツ(アンダーウエア)のゴム部分をぜひ見せたいところ。
コーディネートは全体的にモノトーンもしくはダーク系がおすすめですが、このパンツのゴムだけはカラフルに、しかも自分のミニのボディカラーと色を合わせたいですね(ミニはそういったお洒落をする車だと思う)。
シュースはスニーカーでもブーツでもOKですが、トップスはタイトでショートなTシャツ、冬場は薄手のレザージャケットやスイングトップなどでボリュームを抑えたいと考えています(ダウンや中綿入りは避けたい)。
ジャガーXK(中古)
ぼくの大好きなジャガーXK。
一時は結構値段が下がったものの最近は急激に価格上昇中。
それなりのコンディションだと380万円ほど必要になるのですが、これ以上相場が上がると割高認定でNGだと考えています。
非常に優雅かつ美しい車で、ジャガーらしい車でもありますね。
これを綺麗に乗っていると人間まで上品に見えてくるという不思議な車。

ジャガーというとブリブリのブリティッシュブランドですので(ロイヤルワラントつき)、やはりここはブリティッシュブランドで固めたいところ。
ジョン・スメドレーのニット、グローバーオールのダッフルコート、チャーチのシューズ、フレッドペリーのポロシャツ、ジョン・スメドレーのシャツなど。
ただし日本に入ってきているものはどれもオッサンくさく、できれば並行輸入モノのカラフルなもの、柄物を選びたいですね。
場合によってはポール・スミス(これも本国モノ)、オズワルド・ボーテングのカラフルなシャツを来たり、ジョン・ムーアのちょっとアヴァンギャルドな靴もお薦め。
英国調といえどもクラシックなものではなく、カラフルなデザインが得意なブランドを選びたいですね。
トヨタ86(新車)
トヨタ86も意外と高価な車であり、オプション等最小限に抑えてもやはり350万円は必要。
中古でも人気があり、そのために中古は割高な印象も受けるためにここは新車購入の方が良いでしょう(86は乱暴に扱われていたり走行距離が長い個体も多い)。
まずは最小限のオプションで購入し、しばらく乗って気に入れば後に手を入れて行く、というスタイルが良いかと思います(パーツが豊富なのでちょっと乗ってみないと自分の考えるチューンの方向性も見出せず、適切なパーツを選べない)。

トヨタ86ですが、これもあまりお洒落をして乗るたぐいの車ではないと思うんですよね。
ただシビック・タイプRのようにバリバリの硬派ではなく、ちょっとスタイリッシュな車ですので、カジュアル系セレクトショップでチノパンツにボーターTシャツ、カーディガンあたりが無難な選択だと考えています。
ジャーナルスタンダード、エディフィス、アーバンリサーチあたりがイメージですね。
トヨタFJクルーザー(中古)
これも中古車が異常に高く、できれば新車を狙いたかったのですがもはや廃版となり新車購入が不可能に。
ただしこの異常な高値相場を見る限り、売却するときにもまず損をしないと考えられ、ここはぐっと我慢して中古車から選ぶしか無いですね。
その無骨な印象が魅力ですが、ボディカラーによっては妙に可愛く見え、愛着が湧いてくる車です。
なんだかんだで女性ウケも良い車。

これはバリバリのオフローダーですが、おそらくFJクルーザーのユーザーはオシャレでこのクルマに乗ると思われ、そうなるとやはりオシャレ系アウトドアブランドが似合いそうです。
マナスタッシュ、アウトドアリサーチ、ジムマスターあたりですね。
ただし「モロにアウトドア」ではなく、そのままクラブに来て行けそうな、ストリートテイストの入った着こなしが良いかと思います。
アバルト595(中古)
新車では結構高いアバルト595も中古だと割安に(新車価格の設定が高すぎ、中古の価格が適正だと思う)。
ベースとなるフィアット500とは異なり一定以上は価格が下がりにくい車で、中古で狙う意義が大いにある車。
できればオプションでレコードモンツァ(エキゾースト)が入っているといいですね。
これも男女ともに受けの良い車で、小さくとも貧相には見えず、まず間違いのない選択と言えるでしょう。

とにかくオシャレなアバルト595。
ここまでに挙げた中でもっともオシャレではないかと考えている車ですが、それだけに乗る際も服装に気を使いたいものです。
サイジングが重要で、とにかくタイトでフィットしたものが好ましいですね。
パンツはイタリアのPT01でイエローやホワイト、レッドやグリーン、ブルー、ピンクなど明るいもの。
ジーンズだとヤコブコーエン。
合わせるシャツも明るい色を選び、さわやかな巻き物(ストールなど)があるといいですね。
ジャケットにシャツの場合はこれまだ鮮やかなニットタイがオススメです。
人生を謳歌しているといった雰囲気が大切で、絶対にプアさは感じさせてはならず、ワインとか芸術に詳しいオレ的な雰囲気がほしいところ。
全体的にちょっとドレッシーな感じがいい塩梅だと考えており、靴はマグナーニ、もしくはサントーニ。
ピカピカのガラス仕上げか、もしくはスウェードで決まりです。
ファッション上級者はジャケットの襟を立てても良いでしょう。
ゴルフR(ゴルフ7、中古)
価格も下がってきたゴルフR。
4WDでパワフル、デュアルクラッチ装備とVWアウディグループお得意の装備を持ちながらも価格はぐっと低め。
乗り心地も良くポルシェ・ボクスターにも勝る加速は痛快そのもの。
コンパクトで乗りやすく燃費含む維持費も安く、「最強」と言っても良い車(唯一の弱点は”VWブランドである”ということか)。
ただ、一般的な男性にも「単なるゴルフ」との区別がつかず、女性には「ワーゲン」と蔑まされることは覚悟する必要があります。

さてどうしたものか、というのがゴルフR向けのファッション。
ゴルフRにオシャレして乗るのも違和感があり(なんとなく車と服にかけるお金のバランスが悪い)、オシャレを着にせずに乗るのもちょっと違うという感じ。
おそらくゴルフRには若い人はまず乗らないだろうと思われ、そうなると全てのオッサンに向くのは前出るのAKM。
AKMでちょっと古いですが「チョイ悪」を気取るのが良いかもしれません。
ただしあまり「格好つけてる」風にならないように注意が必要。
メルセデス・ベンツEクラスワゴン
なぜか同じ年式でもセダンに比べてかなり安いEクラスワゴン(350万円くらいで買える)。
セダンに比べてアクティブに見え、多趣味で幅の広いライフスタイルを送っているように、そして知的に見えるような気がするのですが、なぜか人気はないようですね。
ただそれでもメルセデス・ベンツ、しかもEクラスなので周囲に対するインパクトは抜群。
どこへ行っても誰の前に出てもまず引け目を感じることはなく、周囲からもほぼ必ず「良い車に乗ってるね」と言われること間違いなし。

メルセデス・ベンツにはアルマーニ、というイメージが強くあり、それはメルセデス・ベンツとアルマーニがコラボ関係にある(あった?)ことも関係しています。
ただ、上で紹介したような「ジョルジオ・アルマーニ」ではなく、ここはあえてセカンドラインである「エンポリオ・アルマーニ」(ただしヤンキーっぽくならないように注意が必要)。
というのもEクラスはそれだけで上級なので、ここは若々しさを出したほうがバランスが取れる(上級ワゴンにシックな出で立ち、というのもステレオタイプすぎるので)ようにも思います。
シンプルで色の数も抑えながらもシルエットとサイジングで「違い」を出し、人生も車もファッションも場数を踏んでるんだぜ、的な余裕がほしいところです。
以上がぼくの考える300-400万円くらいの価格帯で実際に「欲しい」と思える車。
かなり豊富な選択肢がありますが、メルセデス・ベンツEクラスワゴンは非常にお買い得だ、と考えています。
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