| AMGプロジェクト・ワンの速さは市販車を超えてレーシングカー並み |
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英国AutocarがメルセデスAMGのボス、トビアス・メアース氏にインタビューしたところでは、「AMGプロジェクト・ワンはニュルブルクリンクにおける市販車最速」になるだろう、とのこと。
なおプロジェクト・ワンは「1000馬力以上」と言われますが、スペックは未確定。
実際の生産は一年半ほどの地にあるとされており、実際のところ「開発途中」の車でもあります。
アストンマーティン・ヴァルキリーとどちらが速い?
そのほかわかっているスペックはだと最高速度は時速350キロ、0-200キロ加速は6秒以下(市販車最速とされるケーニグセグOne:1が6.6秒、マクラーレンP1は6.8秒、ラ・フェラーリは6.95秒、ポルシェ918スパイダーは7.2秒、ランボルギーニ・アヴェンタドールSVが8.3秒。F1マシンは5.5秒位と言われる)、ということ。
車体重量は1300キロ、ダウウンフォースは最大で800キロ、パワートレーンはそもそもF1マシンに積まれる1.6リッターターーボエンジンに超高回転モーターを組み合わせた4WD。
これら数字を見るだけでも市販車よりもレーシングカー(しかもF1)に近いことがわかり、よって「ニュルブルクリンク市販車最速」はまず間違い無いと思われ、興味は「最速の座を獲得できるか」ではなく、最速は当然として「いったいどれくらいのタイムで周回できるのか」。
現在のところ市販モデル最速モデルはポルシェ911GT2RSの6分47秒ですが、ポルシェのレーシングカー「956」と同じ6分11秒か、それよりも速いんじゃないか、とも見られています。
なおトビアス・メアース氏によると「AMGプロジェクト・ワンの一番の問題は、”マッチしたドライバーを見つけられるかどうか”」だとしており、確かにここまでの性能をちゃんと引き出せるかドライバーが見つかるかどうかはかなり難しそう。
ワルター・ロール氏も「911GT2RSはもう人間の限界を超えつつある」と語っているほどなので、ポルシェ911GT2RSより高い性能を持つプロジェクト・ワンはもう人の能力をはるかに超越しているのは間違いのないところ。
なお、F1マシン以上の速さを持つと言われるアストンマーティン・ヴァルキリーのサーキット専用モデル「ヴァルキリーAMR Pro」についても、トレーニングを受けなければGによって失神するとも言われており、今後はさらにこういった車が増えるのかもしれませんね。
ワルター・ロール「ポルシェ911GT2RSは速くなりすぎた。人やエンジニアリングの限界を超えつつある」
訓練を受けないと失神する速さ。アストンマーティンが人の能力を超えた「ヴァルキリーAMR Pro」発表