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【動画】クーペSUV?何それ?巨大でボクシーなボディを持つ新型メルセデス・ベンツ・マイバッハGLSが偽装無しで悠々と路上を走る

| メルセデス・ベンツ・マイバッハGLSは、とにかく豪華な一台になりそうだ |

先日も、ほぼ偽装のないプロトタイプが目撃されたニューモデル「メルセデス・マイバッハGLS」ですが、今回はまた別の個体が2台も目撃に。
興味深いことに、1台は「エンブレム以外はカモフラージュなし」のブラック、もう一台はフロントはじめ比較的広い面積をカモフラージュしたホワイトの個体。

偽装のありなしにかかわらず、いずれもドアミラーとの相対的な比較から「新型メルセデス・マイバッハGLSがどれだけデカいか」がわかろうというもので、さらには「クーペSUV?なんですかそれは?」と言わんばかりのボクシーなルーフもインパクト大。

なお、カモフラージュがほとんど無いと言えども市販モデルと異なると思われる部分もあり、それは「クロームの加飾」。
このプロトタイプでクロームもしくはマットクロームに見えるのはウインドウモールとルーフレール、リアのストリップとテールパイプ程度ですが、プロダクションモデルではグリルやバンパーインサート、もしかするとボディサイドにもクロームが採用されると思われ、それによって大きく印象が変わる可能性も。

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「マイバッハGLS」はその伝統を活かすべき

そして細部は変更されるといえど、ボディ形状そのものはベースとなるメルセデス・ベンツブランドから発売される「GLS」と変わらず、よって差別化の手段としては「2トーン」ボディカラーを採用して欲しい、と思ったり。
マイバッハの2トーンカラーは2002年に独立ブランドとして再出発し、そこで発売された「マイバッハ57」「マイバッハ62」において採用された特徴的な仕様で、それは2014年にメルセデス・ベンツのサブブランド化した「メルセデス・マイバッハ(Sクラス)」にも(一部)引き継がれています。

そして現在「2トーン」というとベントレーやロールスロイスも好んで採用する「高級車の象徴」のようなカラーリングであり、今回登場することになる「メルセデス・マイバッハGLS」についても2トーンカラーを採用すれば富裕層に訴求力が高まるのではと考えているわけですね。

「マイバッハ」はこんな歴史を持っている

そこで「マイバッハ」って何よということですが、これはもともとメルセデス・ベンツとは別の会社であり、ゴッドリープ・ダイムラーとエンジンの開発を行っていたヴィルヘルム・マイバッハが独立して1909年に創業したエンジン/高級車製造メーカー。※あの飛行船、”ツェッペリン”号に積まれていたのはマイバッハのエンジン
1966年に(当時の)ダイムラー・ベンツ傘下となり、2002年に(当時の)ダイムラー・クライスラーより独立した高級車ブランドとして再生されています。

そしてマイバッハが発売されるやいなやアメリカ西海岸にて「ラッパーたちに大人気」となり、多数のミュージックビデオにも登場したりという本来予期したのとは違う種類の人気を獲得していますが、2011年にマイバッハブランドが廃止されると発表された時、「乗るクルマがなくなる」と声をあげたのもまたラッパーたち。
ちなみにマイバッハ亡き後、ラッパーたちはロールスロイスへと移行したようですね(ロールスロイスにとってはタイミングが良かった)。

当時、マイバッハ販売についてはコンシェルジュがつき、一般人が入れないマイバッハ専用ラウンジで商談が行われるという話もありましたが、実際のところどうだったのかは不明。
ただ、その頃の「超高級」なマイバッハを知る人からすると、現代のマイバッハは物足りないと考える可能性も高く、そういった人々はやはりベントレーやロールスロイスに流れたのかもしれません。

その意味でも、マイバッハが過去の栄光を取り戻すには、やはり「メルセデス・ベンツとの差別化」が必須ではないか、と考えるのですね。

VIA: walkoARTvideos

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