｜ メルセデスAMG GTロードスターは1代限りの儚い命だったな ｜
さて、メルセデスAMGの新CEO、フィリップ・シーマー氏によると「次期メルセデスAMG GTロードスターは廃止」とのこと。
正確に言うならば「次期メルセデスAMG GTロードスターは、次期メルセデス・ベンツSLに統合される」ということになり、AMG GTクーペとは袂を分かつということになりそうです。
ただしそこにはメリットも
しかしこれはSLにとっては吉報でもあり、というのも「これまで以上に多くの資金をSLに投じることができるから」。
近年メルセデス・ベンツSLの販売状況は芳しくなく、というのもAMG GT系との社内競合、広告宣伝不足がこの原因。
それでも「SL」はメルセデス・ベンツにとってのビッグネームであり、これを廃止することは難しく、しかしこれ以上お金をかけることもできないという状況が続いていたわけですね。
ですが、ここに「競合しているAMG GTロードスターを併合」することで問題を解決でき、AMG GTロードスターに投じていた資金をSLへと回すことが可能となります。
新型メルセデス・ベンツSLとAMG GTとはどう棲み分けを？
ただ、新型メルセデス・ベンツSLと新型AMG GTとはプラットフォームを共有すると言われており、となると「オープンとクローズ」という差はあるものの、再び競合の可能性も。
そこで気になるのが「どうやって競合を防ぐのか」ということで、しかし一度はカニバリズムに苦しんだメルセデス・ベンツだけあり、新型メルセデス・ベンツSLと新型AMG GTにおいては十分な差別化が図られる模様。
現在報じられる範囲だと、新型メルセデス・ベンツSLはリトラクタブルハードトップを廃してコンベンショナルなソフトトップへと回帰することになりますが、これは軽量化やトランク容量の確保に加え「クラシカルなルックスの再現」に一役買うということになりそうです。
さらにメルセデス・ベンツは新型SLに対して（かつての300SLをイメージした）クラシカルなルックスを与えると言われ、反面AMG GTにはアグレッシブな外観を採用することでユーザー層を分けるのかもしれません。
加えて新型SLは（おそらく）4人乗り、そしてAMG GTは2人乗りを継続といった差異もありそうですね。
当然ながら乗り味も大きく変更され、AMG GTではよりスポーツ志向、メルセデス・ベンツSLではグランドツーリング志向へと振り分けられるであろうことが容易に想像できます。
新型メルセデス・ベンツSLのパワートレーンは？
現在新型メルセデス・ベンツSLに積まれるパワートレーンについて、詳細は不明であるものの、フィリップ・シーマーCEOによれば、「ハイパフォーマンスなハイブリッド」が搭載されること、AMG GT含むほかのAMGとの共通性が無いことについて触れており、つまりSL独自のパワートレーンが用意されることになるのかも。
もちろんSLにも「AMG」バージョンが追加されることになりそうですが、今までのAMGとは異なる、新しい方向性が与えられることになりそうですね。
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参照: Car and Driver
