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またまた登場、メルセデス・ベンツ190E 2.5-16 EvoII。速さだけを求めたチューンが施され2500万円

2017/01/31

| メルセデス・ベンツは昔からけっこう過激なクルマを作ってきた |

25年ルールによってアメリカに入るようになったメルセデス・ベンツ190E 2.5-16 Evolution II。
これまでも何度かオークションに登場していますが、製造番号や走行距離から判断するに、いずれも異なる個体のようですね。
今回の落札価格は2500万円となっており、相場はやや下落傾向にあるものの、非常に魅力的な車だと言って良いでしょう。

メルセデス・ベンツ190E 2.5-16 Evolution IIは当時メルセデス・ベンツが参戦していたツーリングカーレースのホモロゲーション取得用の車で、「エボリューションⅠ」の2.3リッターエンジンを2.5リッターにまで排気量を拡大し、235馬力へとチューンされたもの。

ホモロゲーション取得用ということで、にわかには信じられないような装備も多々見られます。
たとえば空力を考慮した、実用性のないドアミラー(これはさすがにアフター品かもしれない)。

まんまツーリングカーと言った感じのフロントスポイラー。

エンジンルームには巨大なラジエターに溶接跡むき出しのサージタンク、むき出しのキノコ型エアクリーナーが見られますが、これらはオーナーが後に手を加えた、とのこと。
エキマニ、インジェクターも交換され、MOTECの制御も入っているとのことで、おそらく相当な馬力が出ているんじゃないかと思われます。
こういった目に見えない機能パーツに大金を注ぎ込んでいるところを見ると、前オーナーはかなり真剣に速さを追求していたのでしょうね。

ホイールもツーリングカースタイルのO.Z.製(オーバーフェンダーは純正)。

その他だとロールケージにバケットシート、スウェード巻きのステアリングホイール、何かよくわからないスイッチなど。
とにかく前所有者は速く走ることだけしか考えていなかったと思われる「潔い」装備が特徴です。

ノーマルでも「メルセデス・ベンツがこんな車を?」と思えるほどの過激な車ではありますが、そこからさらに手を加えられており、今回落札価格が上がらなかったのは「弄っているから」なのかもしれませんね。

ぼくとしてはこれくらいハッキリと方向性を示している方が面白いとは思うのですが、「コレクション」となるとまた別の価値観が働き、なかなかネオクラシックカーの相場は読めないところがあります。

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26年前の車ですが、これも「25年ルール」によって北米に輸入が解禁されることになります。
メルセデス・ベンツ190E EvoIIは502台のみ生産された車ですが、これは452番めの製造となり、走行距離はわずか1375キロ(初回登録はイギリス)。
コレクションとして保管されており、程度は上々とのことです。

当時としては破格のパフォーマンスとも言える最高時速250キロ(リミッター作動?)、0-100キロ加速7.1秒(現代ではBMW i3と同じくらい)を叩き出す235馬力のエンジンを装備。
ボディカラーは当時のメルセデス・ベンツらしいブルーとブラックの中間のようなメタリックカラーとなっています。

なお予想落札価格は3000万円程度とみられ、そしてその気象性を考えると今後の値上がりは間違いないと思われる物件。
クラシックカーが値上がりしてしまい「億」という価格をつけるに至った中で、こういった「ネオクラシックカー」はまだ買える金額に収まっており、投資対象としては優れると考えられます(まず値下がりは考えられず、不動産や株よりはリターンが大きい)。
ただ、保管できる環境があり、ある程度のメンテナンスを行い、そして「走行しない」ことが前提にはなるので、そこは敷居が高そうです。

ただ、同様に(投資対象としては優れる)考える向きは多いと思われ、従って今後は1980〜1990年代の車の値上がりがトレンドとなりそうですね。
現実的には新車以上の値をつける車が国内外で登場しており、日本車だとトヨタ・スープラ、日産だと当然ながらスカイラインGT−R、そしてシルビアなどの人気が高い模様。
海外だと「史上最高のホットハッチ」と評されたプジョー205GTiが高値を記録しています。

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超レアなメルセデス・ベンツ190E 2.5-16 Evolution IIが再度中古市場に登場。
生産はわずか502台に止まり、この個体は1990年製で製造番号は28、走行距離は41000キロとのこと。
ボディカラーは「Blauschwarz(ブラックメタリック?)」内装はブラックレザーとウッドトリム(80〜90年代のテイストが満点)。

シートヒーターといった快適装備を持つ一方で消火器というハードなオプションも備わっていますが、それもそのはずで、当時は「4ドアセダン最速」を誇った一台です。
エンジンは2.5リッター4気筒で235馬力、0-100キロ加速は7.1秒(現代の車だとミニクーパーSやBMW i3と同じくらいというのが時代の変化や技術の進歩を感じさせる)。
最高時速は現代のメルセデス・ベンツやBMW、アウディと同じく「紳士協定」による時速250キロに制限されています。

コンディションはかなり良いとのことで、予想落札価格は1500万円ほどの予想。
ただ、前回オークションに登場した時は予想価格3000万円とされていたものが今回はその「半額」になっており、先のオークションでは予想したほどの価格がつかなかったのでしょうね。

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