メルセデス・ベンツはFFモデルを強化する模様。
現在はCLAの売れ行きが好調で、これの次世代となるMFAプラットフォームを開発中と報じられており、これを使用して新たに8モデルを投入する、とメルセデス・ベンツのボスがメディアに語っています。
次期CLA、GLA、Bクラスなどがこれらに含まれると思われますが、メルセデス・ベンツは顧客の若返りを狙ってスモールクラスを拡充する計画を持っており、一気にこの辺りが増加しそうですね。
ただ、メルセデス・ベンツはコンパクトクラスを投入することで、それまで上位モデルを購入していた人までがコンパクトクラスを購入する可能性については懸念を表しており、これは実際に発生している、とも考えられます。
というのも、メルセデス・ベンツの上位モデルが多く走る香港ではちょっとした異変が発生しており、昨年辺りまではSクラス、Eクラスばかりだったメルセデス・ベンツにおいて、今ではCLAやGLAが急増中。
これは今までにない現象で、これが発生した理由として「メルセデス・ベンツのデザインが金太郎飴になった」ことが理由ではないか、と考えています。
今までのメルセデス・ベンツだとCクラスにはCクラスの、EクラスにはEクラスの、SクラスにはSクラス特有のデザインを持っており、「下位モデルに乗っていることが一発でわかる」状況だったと思います。
よってメンツを重視する中華圏では「高いお金を払ってでも」上位モデルを購入する傾向があり、そのためちょっと前までは香港の街中を走るメルセデス・ベンツというとEクラスやSクラスばかり。
しかし、現在のメルセデス・ベンツのラインアップだとCもEもSもパっと見た感じで同じデザインとなってしまい(さらにCクラスの性能もかなり高くなっているので)、高いお金を払ってSクラスに乗る必要がなくなったんじゃないか、と考えているわけです。
コンパクトクラスを大量に投入し、かつブランディングのためにデザインを統一したがためにこういった現象が発生していると思われますが、もし世界中で同じような現象が起こっているとすると、ちょっとこれはヤバいんじゃないかと考えるところ。
これは(ちょっと事情は異なるものの)ホンダの売れ筋がオデッセイ→ステップワゴン→フィット→N-BOXとどんどん価格と利益が低いモデルに移ってきている危機的状況と似た環境になるのでは、と心配になったりします。
メルセデス・ベンツが「GLB」投入か。Gクラス風のデザイン採用との噂も