ポルシェがフルエレクトリック・スポーツカーのためにソリッドステート・バッテリーの使用について研究中とのこと。
ソリッドステート・バッテリーはリチウムイオン電池のように「液体電解質」を持たず、よって現在問題となる発火の可能性が非常に低い、とされています。
加えて容量はリチウムイオン電池の2倍、寿命はほぼ無限とされており、「次世代バッテリー」の最有力と目されていますね。
これは2014年頃から話題になり始め各社が開発に成功、と発表。
数年内に実用化と言われたものの未だこれを実装した製品は見当たらず、サムスンは今年になり「2年以内をめどにスマートフォンに採用」、トヨタは「2020年代にリチウムイオンバッテリーに変わってEV向けに採用」と公表しています。
容量が倍ということは「同じ重量だと倍の距離」を走れること(構造が異なるので純粋にそうではないのですが)、「半分の重量で同じ距離を走れる」ということに。
加えて安全性が高いということになり、非常に有用であるようには思えますが、今のところ実現できていないということには何らかの問題があると思われ、やはり価格面であったり、温度のコントロールといったこともあるかもしれません。
ポルシェについてはグループの意向によって「2030年までに全てのモデルにエレクトリックモデルを投入」することになると思われ、それ以前にも相当にエレクトリック化に熱心なメーカーであるため、いち早くソリッドステート電池の可能性に着目しているのでしょうね。
なお、以前からポルシェは「スポーツカーもエレクトリック化」を進めると発言しており、ボクスターの電動版「ボクスターE」をテスト用として開発したことも。
その上で「結果はがっかりさせられるものだった」「現在のバッテリーはスポーツカーレンジには重すぎる」と述べており、やはりテストの結果、既存バッテリーではポルシェの要求するレベルの運動性能を発揮できなかったものと思われます。
ポルシェの研究開発部門責任者、マイケル・スタイナー氏によると「エレクトリックスポーツカーは継続的な加速に優れる」としながらも「重量が重くなる(ひいてはハンドリングに影響する)」としており、やはり重量が最大の問題だと言えそうですね。
上述のようにトヨタ、加えてBMWもソリッドステートバッテリーの開発を進めており、ここにポルシェも加わっているということになりますが、これを早く実用化したメーカーが「ゲームチェンジャー」となりうる可能性を持つのかもしれません。