| ポルシェのレーシングカーはイメージカラー変更? |
先日モンツァでの公道テストの様子が報じられたポルシェのレーシングカー、911GT3Rですが(謎の911GT2RS、911RSRとともに目撃されている)、2019年モデルが正式に発表。
オフィシャルフォトはポルシェがモータースポーツに使用する「ホワイト、グレー、ブラック、レッド」ではなく「ホワイトとグリーン、そしてブラック(グレー?)」。
このカラーが今後ポルシェのモータースポーツ部門において使用されてゆくことになるのかどうかは不明ですが、かなり新鮮ではありますね。
【動画】ポルシェが謎の911GT2RSをテスト中。サーキットに特化した超ハードコアモデルか?
主には安全性と快適性の向上
エンジンは4リッター・フラットシックス(もちろん自然吸気)、トランスミッションは6速シーケンシャル。
リストリクターのない状態では542馬力を発生する、とのこと。
2018年モデルに比べるとエアロパッケージがやや変更を受け、フロントホイールの直径が650ミリから680ミリへと拡大されて、同時にフロントサスペンションの改良も。
そのほかだとブレーキシステムの堅牢製を増加させ、ABS作動時のコントロール製を向上させている、とのこと(フロントは6ポッド、リアは4ポッドのアルミ製キャリパーで、ブレーキディスク径はフロント390ミリ、リア370ミリ)。
コクピットでは事故時の安全性を向上させたバケットシート、シート位置変更による重心の改善、ドライバー側のドア素材にカーボンケブラー・アルミニウムを使用することでクラッシュの際のインパクトを低減。
ペダルボックスも改良されてドライバーへの適応度が上がり、さらにはエアコン(ヘルメットとシートにダイレクトに送風される)も装備されるなど、ドライバーに対する安全性や快適性が大幅に向上している模様。
レースカーに快適性とは、という向きもあるかもしれませんが、長丁場のレースにおいて「以下に負担を少なく走れるようにするか」は勝敗を決する一つの要素であるともいえ、ここは重要な要素でもありますね。
燃料タンクは120リッター(左右どちらからでも給油可能)、ウインドウ類はポリカーボネート製で、ボディパネルは軽量なコンポジット素材(ルーフ、フード、ドア、フェンダー等)。
すでに受注は開始され、価格は459000ユーロ、とアナウンスされています。
ポルシェは911GT3 Rの動画も公開
これまでポルシェはこういったレーシングカーのプロモーション動画を公開したことはあまりなかったように記憶していますが(買う人は限られており、宣伝しなくても買う人は買うので)、今回のプロモーション動画は非常に珍しい例。
フォルクスワーゲン・グループが全体的にモータースポーツから撤退傾向にあり、かわりにカスタマー向けのレーシングカー提供に力を入れてゆく方向だと報じられていますが、ポルシェにおいても「レーシングカーの販売強化」に注力するのかもしれません。
こちらがその911GT3 Rのプロモーション動画、「We welcome a new challenger to our Porsche Motorsport family: The new 911 GT3 R.」。
https://www.youtube.com/watch?time_continue=1&v=GLDBqsIP1Tw