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【競売】1956年の購入以来、ずっと同じオーナーの保有によるポルシェ356スピードスターが登場

2018/06/03

| ポルシェは70周年記念に際し70台のポルシェをオークションへ |

ポルシェが今年自動車メーカーとしての活動70周年を迎えますが、それを記念してアトランタにあるポルシェ・エクスペリエンス・センターにて「70台」のポルシェをオークションにかける、と発表。
実際にオークションを開催するのはRMサザビーズとなるものの、その最初のモデルは1956年製ポルシェ356A 1600Sスピードスター。
製造から51年が経過しているクルマで、しかし驚くべきは「51年間、同じオーナーによって保有されてきた」ということ。

今回開催のオークションについては「世界で最もコレクション価値の高い70台のポルシェ」が登場するとRMサザビーズは述べており、その70周年記念イベントにおいても、このポルシェ356Aスピードスターが目玉の一つとなるのは間違いなさそう。

ポルシェ356スピードスターは1954年からの発売となり、1956年モデルからはベースモデルが「356A」にスイッチ。
フロントウインドウが曲面になったりダッシュボードがパッド入りになったり、ホイールが15インチになったりと大きく仕様が変わって品質と快適性、運動性能も向上。
”スピードスター”は通常モデルに比較してウインドスクリーンが低められ、ドアのベルトラインも通常モデルより低くなることで低重心化が図られており、「スーパー」スペックはエンジン出力が通常の60馬力から75馬力へ。

この個体のボディカラーは「グレッシャー・ホワイト(2000年代のポルシェにも設定されていた)」でシャシーナンバーは82780、走行距離は3万マイル。
購入したのはペンシルバニアにて地元スクラップ業者を経営するロバート・P・ハウリーさん。
ディーラーはランカスター・カントリー・モータースで、納車後は専用に建設されたガレージにて大切に保管していた、とのこと。

なおハウリーさんはラバーパーツ等についても丁寧にメンテナンスを行っており、そのコンディションは51年も経過しているとは思えないもので、ほかのポルシェ356オーナーもハウリーさんのガレージをメンテナンス技術習得のために訪れるほど。

クラシックカーは「未レストア」のほうが価値が高いとは言われますが、その意味でもこの個体は非常に高い価値を持つと考えられ、オークションでは相当な高値を記録することになりそうですね。

様々なパレードでも受賞歴があり、フロントにはそれらのプラークが誇らしげに輝きます。

リアには「1600 SUPER」の文字。

メーターのガラス(樹脂?)やクロームのリング、ステアリングホイールのセンターも驚くべき美しさ。

VIA RM Sotheby's

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