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ポルシェ70週年記念競売では高値続出?最も高くなりそうな911カレラRSR2.8は3億円超、その次のRSR3.0は2.5億の予想

2018/10/21

| ポルシェのレーシングカー二台が高値記録を更新か |

ポルシェ70周年オークションウォッチ第二弾。
今回はその車両、そしてもっとも高価になりそうなものと、二番目に高くなりそうなクルマを紹介(ただし”プロジェクト・ゴールド”は除く)。

まずはロットナンバー181、1973年のポルシェ911カレラRSR2.8。
予想落札価格は最高で2,800,000ドル、つまり3億円を軽く超える額ですね。

ポルシェ911カレラRSR2.8はこんなクルマ

ポルシェ911カレラRSR2.8は1973年に55台のみが製造されており、この個体は1973年のセブリング12時間レースで4位に入った実績がある、とのこと。

ベースは911カレラRS2.7で、911カレラRSR2.8はさらにここから80キロも軽量化。
エンジンは119cc排気量がアップされ、バルブの大型化、ツインプラグ化、圧縮比アップ等によって210馬力から300馬力にまでパワーアップされています。

ホイール/タイヤの幅も大きくなりリアフェンダーも大型化され、かつフロントエアダムも大型化。
サスペンションも強化されてブレーキシステムは917から移植されるなど、戦闘力が大幅に強化されています。

このシャシーナンバー9113600756がデリバリーされたのは1973年2月で、上述のようにセブリング12時間で4位(上位3台はシボレー・コルベット)、その後はワトキンス・グレン6時間、ワールド・スポーツカーチャンピオンシップにも参戦。

その後1979年にはレースから引退してアメリカの個人コレクターに売却されてレストアを受け、更にその後1986年に別のオーナーのもとへ。
2013年には欧州のコレクターに売却されてイベント等に出展されることになりますが、今年にポルシェクラシックの検査を受けてオリジナルのシャシーナンバーやコンディションを維持していることが証明され、今回の競売への登場となっています。

かの「ナナサンカレラ(911カレラRS2.7)」よりも希少な個体であり、生産台数もナナサンカレラの1580に比べて55台と相当に少なく、よって今回の予想落札価格も「納得」ではありますね。

ポルシェ911カレラRSR3.0も競売に登場

そしてこちらが今回のオークションで二番めに高価なクルマになるであろう、1975年製のポルシェ911カレラRSR3.0。
こちらは1975年にわずか10台のみが製造されており、この個体は1975年、1976年のル・マン24時間へと出場した経験を持っています。

さらにポール・ニューマンが所有していた個体でもあり、2016年、2018年のル・マン・クラシックにおいて優勝したという、この上ない付加価値を持つ一台。

こちらのベースも911カレラRS2.7で、さらなる軽量化と出力アップを行い、エンジンパワーは330馬力へ。
911カレラRSR2.8同様に917のブレーキシステムが移植されて増大したパワーに対応していますが、ダックテールではなく、通称「ティートレイ」スポイラーが装着されているのが特徴でで、前後フェンダーは大きく張り出しています。

こちらの予想落札価格は2,000,000ドル~2,200,000ドルだと見られ、911カレラRSR2.8寄りはちょっと低めの価格(ポール・ニューマン所有という肩書があるので、こちらのほうが高くなりそうですが)。

VIA:RM Sotherby's

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