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【競売】ポルシェのFRモデルは信じられないような価格に!予想では924が450万、944が700万、928が900万

2018/10/21

| ポルシェのFRモデルは信じられないような価格に |

ポルシェ70周年オークションウォッチ第三弾。
今回はポルシェのFRモデルを紹介したいと思います。

ポルシェは過去に924、944、968、928といったトランスアクスルレイアウトのFRスポーツカーを作っており、非常に高い評価を得てはいたものの、「911」というビッグネームの影に隠れ、どうしてもメジャーになれなかったのも事実。

ただ、いずれのモデルも「これがポルシェからではなく、ほかメーカーからの登場であれば、間違いなくそのメーカーを代表するモデルになっていただろう」実力を持っていたことは間違いなく、単に「ポルシェから発売された」のが悲運だった、としかいいようがありません。

そういった経緯もあって、中古市場では911に比較して「異常に」安い時期があったのですが、今ではそのポテンシャルの高さが見直され、その価格は年々うなぎのぼり。

この924(1980)については予想落札価格が30,000~40,000ドル、と数年前の相場からすると信じられないような価格に。

なお、この924については走行11,000マイル、ボディカラーはミネルヴァ・ブルー・メタリック、インテリアはブラック。
924自体はポルシェが914の後継として開発したもので、多くのパーツをフォルクスワーゲンやアウディから流用しており、その分コストを抑えて販売価格も「比較的安く」設定。
1975-1983年の長きに渡り生産された人気モデルとなっています。

ポルシェ944も手が届かない価格に

そしてこのポルシェ944S2カブリオレの予想落札価格は40,000~60,000ドル。
700万円近いということになりますが、2000年代はじめには「あまりに価格が安いし、FRポルシェでも買って遊んでみるか」と考えていた価格帯だったのがウソのよう。

なお、この944S2カブリオレは1990年モデルで、なんとワンオーナー、そして走行距離は15,000マイル。
購入時のウインドウステッカーやレシートも付属するといい、かなり貴重な個体ではあります。

FRポルシェどうなん?最後の水冷FRポルシェである944、968を考える

ポルシェ944は「924の後継」として企画され、1983年から1991年にかけての製造。
エンジンは924と同じく4気筒ではあるものの、944ではフォルクスワーゲン製ではなく「ポルシェ製」。
非常にバランスの良いクルマで、「世界で最もハンドリングに優れるクルマ」という評価がなされたこともあるほどです。

ちなみにFC世代のマツダRX-7はこのポルシェ944に似ていたため、そして価格が安かったために「プアマンズポルシェ」なる不名誉な称号を頂戴することとなっています。

ポルシェ928の相場は更に高くなっている

そしてコチラは1979年モデルのポルシェ928。
予想落札価格60,000ドル~80,000ドルと「もうひとつ」高い価格設定ですが、928もちょっと前の相場からは信じられないようなところまで価格が上がってしまいましたね。

この個体の走行距離は26,000マイル、ボディカラーはライトブルーメタリック(美しい)、インテリアはブラックレザー。
もともと付属していた車載工具、マニュアル類も残っており、最近整備を受けたばかり、とのこと。

なお、928は「911以外の新たな柱を」ということで開発されており、新開発のV8エンジン、機械式WD「ヴァイザッハ・アクスル」等を搭載したフラッグシップモデル。

1977年から1995年まで多くのバリエーション展開を行いながら販売されており、ポルシェにおける最長寿モデル。
多くの愛好者がいることでも知られ、テックアートが最近イキナリ928のチューニングカーを発表して業界を驚かせたりしていますね。

なお、この928後継モデル待望論も根強く、「パナメーラ・クーペ」のウワサが絶えないのも928復活を望む人びとが多いためなのかもしれません。

VIA:RM Sotherby's

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