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有名コレクターの売却したポルシェが「ニセモノ」だった?購入者がコレクターを訴え、コレクターは購入したショップを訴えるという泥沼訴訟に

2019/04/06

| そのコレクターはポルシェも認めるジェリー・サインフェルド |

先日、ポルシェコレクターとして知られるアメリカのコメディアン、ジェリー・サインフェルド氏から「ニセモノのポルシェ356Aを掴まされた」として訴訟を起こした人物がいるという報道がありましたが、今回はそのサインフェルド氏本人が、そのポルシェ356Aを購入したディーラーに対して訴訟を起こす、という事態に。

つまりサインフェルド氏は「ニセモノ」であることを知らされずにこのポルシェ356Aを購入し、そして知らないままに売却した、ということになりそうです。

このややこしい訴訟の流れはこうなっている

もともとの発端としては、ジェリー・サインフェルド氏が2013年2月に、カリフォルニア拠点のクラシックカーディーラー「ヨーロピアン・コレクティブルズ」からこの356Aを約1億4000万円で購入したこと。

この際にショップはこのポルシェ356Aが「本物」であるという証明書を発行しており、サインフェルド氏はこれを信用してその対価を支払ったわけですね。

その後2016年にサインフェルド氏はオークションにてこのポルシェ356Aを約1億8000万円で売却していますが、このときの落札者が、このポルシェ356Aをポルシェディーラーに持っていったところ、「この356Aはフェイク」だと断じられたためにサインフェルド氏を「ニセモノを売りつけた」として訴え、そしてサインフェルド氏もそのポルシェ356Aを本物として販売したディーラーを訴えたというのが「ここまで」の流れです。

なお、サインフェルド氏はイキナリ訴えられたわけではなく、まずは落札者から「落札者が購入した金額で買い戻し、かかった経費も保証するよう」求められた際にこれを拒否し、その後に訴訟に発展した模様。

そして訴訟に発展した後にサインフェルド氏は2013年にこれを購入したディーラーへ連絡を取ったと報じられているので、この時点ではまだ「自身が売却したポルシェ356Aが本物だと信じていた(落札者が難癖をつけていると考えていた)」のかも。

そしてサインフェルド氏は訴状を受け取った後、この問題を落札者とディーラーとで解決するようにこの356Aを購入したディーラーに依頼したそうですが、このディーラーはこれを断ったため、サインフェルド氏は該当ディーラーを訴えたと報じられています。

なお、この356Aが「ニセモノ」と断じられた理由は不明で、それが車体そのものがレプリカという意味なのか、車体番号と書類との整合性が取れないのか、もしくは証明書に記載される内容の一部が事実に反するのかということ等は一切不明。

加えて、現時点では誰の主張が正しいのかも明確ではなく、事実の究明にはもう少し時間を要しそうです。

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