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ほぼ偽装なし、新型ポルシェ911ターボカブリオレの試作車が目撃に。992でナンバープレートの位置が高くなった理由はこれだ

2019/09/06

| ポルシェのデザインや構造には「すべて理由がある」 |

先日、ほぼ偽装なしのプロトタイプが目撃されたばかりの992世代「911ターボ」。
今回はそのオープン版、911ターボ・カブリオレの試作車が目撃されています。
そのロケーションは不明ではあるものの、911ターボカブリオレのほか、タイカンやカイエン等のプロトタイプが置いてあり、ポルシェが各モデルのプロトタイプを保管する施設のようですね。

ただ、パーキングメーターがあったりするところを見ると一般人も入ることができる民間の駐車スペースのようにも思われ、まさにスパイフォトグラファーにとっては「宝の山」なのかも。

基本的なデザインはクーペ、カブリオレで共通

そこで今回目撃されたポルシェ911ターボカブリオレのプロトタイプですが、テール・ランプ左右端を除くとカモフラージュはなく、まず市販モデルと同様、と考えられます。

911ターボカブリオレはその構造上、トップをリアフード内に格納することになり、そのためリアフードが上の方に盛り上がっているようですね。
こちらは911ターボ”クーペ”のリアですが、やはり形状に差異があるようです。

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ちなみに992世代の911カレラSからインタークーラーはエンジンの後ろ(マフラーの上)に移動しており、それまでのターボエンジンは「リアバンパー左右」に配置されています。
エンジンの後ろに移動させると重心は高くなるものの、吸気効率が向上すること、パイプの取り回し含めて重量が軽くなること、左右に重量物が振り分けられないのでロールセンターが中心に寄るといったメリットがあるのでしょうね。

新型911ターボは「ナンバープレート裏」から排熱?

よって新型911ターボでもこの構造を採用している考えてよく、しかしハイパフォーマンスモデルだけに発熱量が大きいと思われ、よってカレラSの「リヤバンパー両脇」以外にも「(おそらく)ナンバープレート下」から熱を出す構造を持っているのかもしれません。

992世代から、911の後部ナンバープレートの位置が上がっているのには、こういった「ナンバープレートの下から排熱」といった理由があるのでは、とも考えています。

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フロントやサイドについてはクーペとカブリオレで代わりはなく、リアフェンダーの張り出しやインテーク、サイドステップの形状も同一。

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ポルシェは最初から最大のラインアップを想定した設計を行っている

フロントだとセンターにラジエターが追加されており、その両脇のインテークのルーバーは911カレラS同様に「可動式」となる模様。
ちなみに911カレラSでは、このセンターラジエターの位置には「フタ」が装着されてオーバークールを防ぐ構造を持っていますが、リアのナンバープレートの位置といい、センターラジエターといい、「あとからハイパフォーマンスモデルに対応できるよう」、911シリーズは当初から最大のラインアップを想定して設計されていることがわかります。

つまり、そのモデルだけを見ると「なんでこうなっているんだろう」と不思議な部分もあるものの、後に追加されたハイパフォーマンスモデルを見て「ここの構造はこういった使い方をするためだったのか」と気づくことになるわけですね。

ポルシェは「形態は機能に従う」というポリシーを当初から持っていますが、まさにそういった実例なのかもしれません。

VIA:CARSCOOPS

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