
| これだけの高さで何をする気なのだろう |
これまでにもポルシェは様々な特許を申請していますが、今回明らかになったのは「上下に伸び縮みするルーフ」という奇っ怪なもの。
つい先日ポルシェが申請した特許は「運転中、シートを倒してリラックスできる」つまり自分で運転することを考えていない「自動運転」に関する特許。
そして今回の特許も同じく自動運転に関連したものだと思われ、つまりポルシェは「将来的に完全自動運転に移行する」ことを念頭に置いていると言えそうですね。
今回のパテントの内容はこうなっている
そしてこちらが今回ポルシェが申請した特許内容。
内容には「自動運転時の快適性を向上させるためのデバイス」とあり、画像を見るにルーフ部分を上下させることができる模様。
ルーフを上下させるメリットとしては「頭上空間を広く取る」ということだと思われますが、図からすると「車内で移動できるレベル」にあり、自動運転での移動中、その時間を有効に使用するということなのかもしれません。

自動運転に対する各社の考え方は様々
なお、自動運転が実現すればドライバーは「何もしなくて良くなる」ため、移動時間を運転ではない別のことに活用することが可能になり、そして多くのメーカーはその時間を「リラックス」「映画などエンターテイメントの鑑賞」に充てることを想定しているようですね。

なお、以前にイタルデザインが発表したコンセプトカー「GEA(ギア)」は、完全自動運転航行中に”ウェルネスモード”に入れると、ペダルやバーが登場し、これらを使用して上半身や下半身を鍛えることができるというコンセプトを持っています。

そしてトヨタは「クルマの中でペダリング」という構想を持っていて、それを実現するための特許を出願済み。

そしてフォードは円卓を囲んでなにかをしようという発想の自動運転車の特許を出願。

こうやって見るとまさに各社各様ですが、完全自動運転がそもそも実現するのか、それとも実現したとしてクルマの中で何をするのかは気になるところ。
なお、クルマの中では結局のところ、多くの人が「スマホを見るか、寝ているか」ということになりそうで、そのあたり自動車メーカーは「移動中何をするか」というところまでは考える必要がないのかもしれません。
ぼくがときどき思うのは、「移動中に体を鍛える」という考え方は悪くないものの、クルマが停車して、中からハァハァ言いながら汗だくの男女が出てきたりしたら、周囲の人々はさぞ驚くだろうな、ということ(あまりそういった状況には出くわしたくない)。
VIA: Taycan EV Forum