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ポルシェは「コロナウイルスと徹底抗戦」。特別仕様の”991世代の911最終生産モデル”を競売にかけて寄付を行い、従業員にも寄付を呼びかける

2020/04/12

| 991世代の911最終モデルは”911スピードスター” |

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ポルシェがコロナウイルス感染対策支援のため、「最後の991世代の911」を競売にかけ、その収益金を関係団体に寄付すると発表。

なお、この「最後の991世代の911」は911スピードスター。

この911スピードスターは、ポルシェの自動車生産開始70周年を記念し1948台限定にて発売されたものですが、発売開始時にはすべてのオーナーが決定していると言われていたので、今回出品される911スピードスターは「限定台数とは別枠で」生産されたのかもしれませんね。

ルックスは特別に「911スピードスター”コンセプト”風に」

この911スピードスターには”ヘリテージパッケージ”が装着され、GTシルバーメタリックのボディカラーにブラウンレザー内装というシックな出で立ちが特徴。

さらには特別さを出すために「911スピードスター・コンセプト」同様のグラフィックが追加され、ボディサイドには「88」のナンバリングも。

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ちなみにこちらが911スピードスター・コンセプト。

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ポルシェが「911スピードスターコンセプト」発表。70年前の今日「ポルシェが誕生」した記念モデル

こちらは「通常」市販モデルの911スピードスター+ヘリテージ・パッケージ。

「ヘリテージ・パッケージ」はシルバーのボディカラー、ブラウン(コニャック)内装、クラシックスタイルを持つポルシェ・クレスト(エンブレム)、70周年記念バッジ、ゴールド「Speedster」エンブレムなどが装備されるもので、オプション費用は約220万円ほど。

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ポルシェ911スピードスターのコンフィギュレーター公開。昔のレースカーっぽくなる「ヘリテージパッケージ」は約220万円

加えて落札者にはポルシェ本社への招待、ポルシェのGT部門を管理するアンドレアス・プレニンガー氏と一緒にテストコースを走るという体験も用意されているそうですが、そのほかには納車式実施、製造中の風景や開発段階におけるスケッチなどをセットにした記念本のプレゼントも。

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ポルシェは従業員に手厚いボーナスを支給

なお、ポルシェは好調な業績を背景に、従業員に対して9,000ユーロ+700ユーロのボーナスを支給(従業員によって差があるとは思われる)。

そしてポルシェは「ポルシェ・エイド」なる基金を設立し、従業員に対して「ボーナスからいくばくかを寄付」してほしいと呼びかけるとともに、ポルシェ社自身も500万ユーロの寄付を行っており、コロナウイルス拡大防止、そして患者や病院、関係機関に対する協力姿勢を強めています。

現在自動車メーカーは「大幅販売減」という苦境に立たされていますが、政府は自動車メーカーに対してシールドや人工呼吸器を生産させ、それを買い上げるといった方法にてメーカーを支援する場合も。

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そのほか、自主的にマスクを生産して病院へと寄付するメーカーも登場していますが、今回のポルシェのように「特別モデル」を生産し、それをオークションにかけ、落札金額を寄付することでさらなる貢献をしようとするメーカーも登場するかもしれませんね。

ランボルギーニもついにマスクの生産を開始。「Lamborghini」タグつきでちょっとカッコいい件

フェラーリは過去に2度、チャリティのために限定モデルを「追加生産」しており、ランボルギーニもローマ教皇との共同プロジェクトにて特別モデルを生産しているため、近いうちにそういった対応が見られる可能性も高そうです。

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ローマ教皇×ランボルギーニ。フランシス教皇のためのワンオフ・ウラカン(サイン入り)が競売へ

「210台目の」ラ・フェラーリ・アペルタ公開。チャリティのため競売へ、10億円に到達か

VIA:RM Sotheby's

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